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RUNNERS ONLINE【57歳ティップネス社長のサブスリー挑戦記】#7 低酸素トレーニングの可能性、そしてタスキリレー
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RUNNET読者の皆さん、こんにちは。「57歳ティップネス社長のサブスリー挑戦記」、2023年最後の回をお届けします。
12月16日に「チャリティー・リレーマラソン in 国立競技場」に参加してきました。
ティップネス走泳部で出場、416チーム中12位と健闘しました。
仲間でタスキをつなぐリレーマラソンは、妥協しないで追い込める練習になります。今回出場したのは、一周約1.3kmのコースを3時間で何周走ったかを競う種目。7人のチームで私は5周走り、負荷の高いインターバル走ができました。
1周ごとのペースはそれぞれ、1kmあたり3:38、4:08、4:04、4:08、3:54。久々のスピード練習になり、ダイナミックなフォームの確認もできました。
そして何より、社員同士でタスキの受け渡しをすることで、ビジネスを超えた仲間意識を持てるタスキリレーの魅力を実感できたのが収穫でした。
東大院生とのトレーニング 研究の話に刺激と衝撃
その前日には、ランナーズonlineでも特集された「おかやまマラソン」優勝の森田雄貴さんと、低酸素ジム「PEAK FIT」(ティップネス駒沢大学店併設)で一緒にトレーニングをしました。
森田さんは「低酸素下での高強度インターバルトレーニング」を研究テーマにしている東京大学大学院生で、研究の話に刺激を受けると同時に、ピュアで素朴な人柄にすっかりファンになってしまいました。
森田さんが言うには「低酸素トレーニングが心肺機能を高める事は実証出来ている。ミトコンドリアの新陳代謝が促進されミトコンドリアの量、質ともに高まる」とのこと。
私が興味を持ったのは、最大酸素摂取量(Vo2max)を高めるためには、「30秒全力運動+4分30秒休憩×4セット」というスプリントインターバルトレーニング(SIT)が最も適しているという話です。「20秒全力運動+10秒休憩×8セット」のタバタプロコル信者だった私には、少し衝撃的でした。
マラソンの記録向上に大事な身体能力指標としては「最大酸素摂取量」と「乳酸性作業閾値」と言われていますが、その「最大酸素摂取量」の能力向上が効率的にできるのであれば、早速取り入れたいと思いました。
別府大分毎日マラソンまで、あと一カ月半。正直、焦りもありますが、私ができる事として、「エネルギー効率が高いランニングフォームの獲得」「必要な筋力(大殿筋やハムストリングス他)の強化」「心肺機能向上」の3点を短期間で効果的にトレーニングしていきたいと思います。
私の今年を漢字一文字で表すと「変」。「変化」であり「変革」であり「大変」だった一年でした。
仕事もそうですが、ランニングへの向き合いも、「変」という漢字が最適だったと思います。来年は、どんな年になるのでしょうか。
皆さんも、まずは「健康第一」、そして「Fun Run」で良い年をお迎えください。
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この2週間の過ごし方
12月13日~24日
13日(水): | 桐蔭横浜大学と包括連携協定を締結 |
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14日(木): | ティップネス丸の内スタイルで朝活トレッドミル |
15日(金): | ティップネス駒沢大学店「PEAK FIT」で低酸素トレーニング |
16日(土): | 「チャリティー・リレーマラソン」出場(約1.3km×5周) |
17日(日): | ペース走21.1km(4:57ペース) |
18日(月): | フィットネスソフト開発企業と会食 |
19日(火): | 弁護士事務所と会食 |
20日(水): | ティップネス丸の内スタイルで朝活トレッドミル&広告会社と会食 |
21日(木): | 皇居ランニング10kmビルドアップ(4:38ペース) |
22日(金): | ティップネス丸の内スタイル朝活トレッドミル |
23日(土): | ゴルフ(66、45、111。とほほ……) |
24日(日): | ペース走16km(4:48ペース) |
岡部智洋(通称ティップネス社長)(57)
会社経営者。月刊ランナーズ2020年5月号「私の流儀は仕事もマラソンも全力!」にも登場。
基本は平日にランのトレーニングは行わず、週1でタバタプロトコル、週末のロング走で月間走行距離は100kmほど。
フルマラソンベストは3時間11分33秒(18年勝田全国マラソン)。2024年2月別府大分毎日マラソンでサブスリーを狙う
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解決します!
「どうしても、サブフォーができない」
2023年度の全日本マラソンランキングでは、サブフォーランナーは全完走者のうち27.4%にあたる8万6815人。ジョギングだけで達成してしまう人がいる一方、ロング走やスピード練習をして走り込んでいるのに、届かないランナーもいます。そんな「努力しているのにサブフォーができないランナー」がどうすれば4時間を切ることができるのかを、専門家やコーチの協力のもと解決します。
特別寄稿
マラソンの「30kmの壁」の正体 「エネルギー枯渇説」よりも「脳がかけるブレーキ説」
フルマラソンを走るランナーであればほとんど誰もが聞いたことのある言葉であろう『30kmの壁』について、内科医でサブスリーランナーの北原拓也先生がYahoo!ニュースでそのメカニズムをまとめた記事を発表し、大きな反響がありました。それを受け、本誌では北原先生にさらに詳しく加筆をしていただいた記事を掲載します。
走って輝く人生100年時代
91歳の現役ランナーが語る「マラソンは究極の人生の目的」
2023年度全日本マラソンランキングの最高齢ランナーである北畑耕一さん(91歳)は伊藤忠商事を経て外資系日本法人の代表を歴任、退職後に74歳で走り始め、これまでにフルマラソンを32回完走。2024年は国内外で3つのフルマラソンを完走しました。
90歳を過ぎてもフルマラソンを走り続ける活力の源を探りに、編集部が北畑さんのある一日に密着しました。
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