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あなたは持っている力を発揮しきれていないかもしれない 全て撃退〝失速の落とし穴〟
※本記事は『ランナーズ2026年12月号』掲載内容になります。(全3ページ/1ページ目)
本番に向けて様々な新トレーニングに挑戦!ところが、もしかするとそれが知らず知らずのうちに疲労が溜まる原因になっているかもしれません。よかれと思って取り組んだことが、持っている力を発揮するのを阻害している(失速の落とし穴になっている)ケースが多々あるのです。本特集では、ありがちな〝失速の落とし穴〟を撃退! まずは下のチェックリストで、落とし穴に引っかかっているかチェックしてください。
文/岩谷隆志 写真/本人提供
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マラソン失速の落とし穴リスト |
良かれと思ってやっていることが
失速を招く「落とし穴」になり得ます
失速の要因=落とし穴はどんなところにあるのか。どうすれば落とし穴にはまらず力を出し切れるのか。ランニングコーチの森田光希さんに聞いた。
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もりた・みき(41歳)
マラソントレーナー・コーチ。中学から陸上を始め、全国高校駅伝、全日本大学女子駅伝にも出場。マラソン自己ベスト2時間45分7秒(2022東京)
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私は、失速そのものを悪いことだとは思っていません。私自身、レースでの失速を繰り返しながら学んで改善し、2時間50分切りをした経験があります。ペースが落ちた理由を振り返れば、次に直すべきことが見えてくる。失速は失敗というより、次へのヒントだと思っています。ただ、当然ながら1秒でも速くゴールするためには、自分の力を出し切ることが不可欠です。今までの皆さんの失敗を成功に変えるアドバイスをしたいと思います。
気付かぬところに失速を招く落とし穴
私は「失速は、本番前3カ月の流れで決まっている」と考えています。練習量は適切だったか。疲労は抜けていたか。食事や睡眠はどうだったか。本番の補給対策はしていたか。レース直前に生活リズムを変えたり、前日に動き回ったりしていなかったか。こういう気付かぬところに、失速を招く落とし穴がたくさんあります。
市民ランナーの方々は真面目な方が多いです。30㎞走をやる。レース中のエネルギー補給を工夫する。走行距離を増やす。速くなりたいから、良いと言われることを一生懸命取り入れる。でも、頑張る人ほど「もっと何かやらなきゃ」と足し算になりやすい傾向があります。一般的に正しいと言われている方法でも、自分の走力や生活、身体の状態に噛み合わなければ、それ自体が落とし穴になり得ます。
強くなるために必要な基本的な要素は、運動・栄養・休養の3つです。でも頑張る人ほど、意外とこの基本を見落としやすい。休養も立派なトレーニングです。
レース中は、予定より数秒遅い、身体が重い、風が強い、補給がうまくいかない。いろんなことが起こります。そこで「もうダメだ」と決めつけて焦るのではなく、私は指導する方によく「我に返れ!」と言っています。そして「これも想定内」と受け止めるのです。スタート前の落とし穴に引っかからず、レース中の想定外にもあせらず対応する。それだけでも、失速は抑えることができます。
【編集部より】
上の「マラソン失速の落とし穴リスト」には、気付かぬうちに疲労を溜めていたり、脳のパフォーマンスを低下させる原因(失速の落とし穴)をまとめています。次ページからの「ランナー分析」とあわせて参考にしてください。
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