本サイトではより多くの方に快適に利用して頂ける様に、アクセシビリティ面を充分に考慮したコンテンツの提供を心がけております。その一環として、閲覧対象コンテンツのすべてにスタイルシートを使用して制作しております。現在閲覧に使用されているブラウザには、当方制作のスタイルシートが適用されておりませんので表示結果が異なりますが、情報そのものをご利用するにあたっては問題はございません。

ニュース・記事

ランナーズonline

トップランナーの「ビジネス×ランニング」 奥村組代表取締役社長 奥村太加典さん

2026年10月23日

※本記事は『ランナーズ2026年11月号』掲載内容になります。(全2ページ/1ページ目)

企業の経営者や組織のトップに立つ人にランニング実践者は多い。そんな〝トップランナー〟にとって、走ることはビジネスにどんな影響を与えているのか? 当社社長・黒崎悠がインタビューする連載の第39回。今回は、1907年に奈良県で創業し、2027年に創業120周年を迎える総合建設会社、株式会社奥村組代表取締役社長の奥村太加典さんです。奥村組は2018年から大阪国際女子マラソンに協賛。フル自己ベスト3時間2分38秒の記録を持つランナーである奥村社長は「夏でも冬でも、奈良でも東京でもリズムを変えず、毎朝5時から走る」と語ります。

聞き手/黒崎 悠 文/近藤雄二 写真/軍記ひろし


株式会社奥村組 代表取締役社長 奥村太加典さん


株式会社奥村組 代表取締役社長 奥村太加典(おくむら たかのり)(64歳)
1986年 株式会社奥村組入社
1994年 同取締役
2001年 同常務取締役
2001年 同代表取締役社長



大阪国際女子マラソン協賛の総合建設会社 マラソンから学んだ「終わりのない苦しみはない」


――まずは奥村組がどのような事業を行っているのか、お聞かせください。
「奥村組は1907年に奈良県で創業した総合建設会社です。2026年3月期の建設事業の売上高は建築約1800億円、土木約1150億円で、合わせて約2950億円。建築と土木の割合が6対4と、総合建設会社の中では土木事業比率の高いゼネコンと言われています。私は創業者・奥村太平のひ孫に当たる5代目社長です」

――39歳で社長に就任され、一貫して大切にしていることは。
「経営理念は『堅実経営・誠実施工』。創業期は前面に掲げていたわけではないのですが、代々の経営者、社員の心の中に息づいてきた理念です」

――堅実、誠実を大事にされているバックボーンには何があるのでしょう。
「お客様に納める建物や構造物は、数十年から100年にわたり使い続けていただくもの。特に民間の建物は、施工会社が後々もメンテナンスに携わりますので、経営が傾き、会社がなくなればそれもできません。堅実な経営により健全な財務を保つことが重要です。また、人が長い時間を過ごす住居や、移動に使う鉄道・道路は、安心・安全が不可欠ですので、誠実な施工により高い品質の建設物を納めることを何より大切にしています」

――会社のロゴマークは「人」を表しているのですね。
「建設業にとって『人』はとても大切です。建設現場に社員が赴き、協力会社の皆さまと力を合わせて建設物の完成を目指します。発注者や株主、協力会社の皆さまなど当社に関わるすべての方々が非常に重要なステークホルダーであり、その思いを込めて、奥村組は『人』という漢字をモチーフにした社章にしています」

――「攻めの広報」も印象的です。
「建設業の広報は、事故やトラブルへの対応を主に行う、いわば『守りの広報』でした。しかし現在は、他社との競争を勝ち抜くために社名の露出を高め、認知度を上げなければなりませんので、『攻めの広報』へと舵を切りました。最初に攻めの広報が大切と知ったのは、10年ほど前。当社が設計・施工を手掛けた日本初の実用免震ビル、茨城県つくば市にある奥村組技術研究所管理棟で実施した免震装置の実証実験がキッカケでした。竣工時から10年ごとに免震装置のゴムの劣化を検証する試験をしてきたのですが、30年目の際、広告代理店にPRを依頼したところ、多くのメディアや見学者の方々が集まり、想像以上の反響がありました。そこで、広告の大きな効果を実感しました。その頃、大阪国際女子マラソンへの協賛を打診されたのです」

――大阪国際女子マラソンへの協賛は、どのような思いで決定されたのでしょうか。
「費用対効果を検証する十分な時間的余裕はなかったのですが『チャンスは今しかない、やってみよう』と協賛を決定しました」

――マラソンというスポーツに協賛する意義は何だとお考えですか。
「マラソンは、建設業によく似ています。マラソンは、レースに臨む前にハードな練習を積み重ね、戦略を練ります。建設業では、技術力の研鑽を積み、入念な施工計画を立てます。また、マラソンのレースは応援の方々、ボランティアのサポートを受け、ひたむきにゴールを目指します。建設業においても近隣住民の方々にご理解、ご協力をいただきながら竣工というゴールを目指します。いずれもゴール・竣工した際の感動と達成感は共通しており、また次のレース・工事に向けて努力を重ねていきます。本当に親和性があると感じています」

――その共通点から、自社のPRの舞台にはちょうど良いと。
「そうですね。それだけではなく、本社所在地である大阪の街を盛り上げたい、女性の活躍を応援したいとの当社の想いにぴったりの大会でした」

――反響はいかがでした?
「『良かった良かった』という肯定的な反応ばかりでしたね。中でも面白かったのは、マラソン選手の皆さんが奥村組の社名入りのゼッケンを着けていたため、あるOBが人事部に『奥村組はいつからあんなに多くのマラソンランナーを抱えるようになったのか』と聞いてきたことです(笑)」

――メジャーリーガーの吉田正尚選手の起用なども、こういった広報の一環ですね。
「そうです。吉田正尚選手とは全く偶然のご縁で繋がったのですが、当社の『堅実経営・誠実施工』のイメージにマッチすると考えてオファーしました」





無料エリアここまで

※こちらから記事検索ができます。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

記事をもっと見る

ランニング初心者集まれ