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ランナーズonline

数字で語るハーフマラソンランキング② スタミナ型になるのは40代から? 約21万人+35万人のデータから「持久係数」を算出

2026年10月23日


「ハーフマラソン1歳刻みランキング」のデータを深掘りし、今まであまり知られてこなかった「数字」を紹介する連載企画。第2回目の今回は、2025年度ハーフマラソンランキング(完走者数21万4263人)とフルマラソンランキング(完走者数34万5268人)のデータを使って男女別、年代別の平均タイムから「 (※)」を算出してみました。

※持久係数

「フルのタイム÷ハーフのタイム」で導き出せる数値。例えば、フルマラソン3時間、ハーフマラソン1時間25分の場合、180÷85で持久係数は2.12となる。

この数値を導き出すことのメリットは、主に以下のふたつ。

1)今後ハーフの記録から、フルの記録を予測しやすくなる(ハーフの記録×持久係数=フルの予測記録)。

2)以下の表と照らし合わせることで、自分がスタミナ型か、スピード型かわかる


持久係数
フルのタイム スタミナ型 スピード型
~2時間30分 2.06 2.12
~3時間 2.1 2.16
~3時間30分 2.14 2.2
~4時間 2.18 2.3
~4時間30分 2.25 2.35
~5時間 2.3 2.35
5時間以降 2.4以上

※『月刊ランナーズ』2009年5月号より抜粋


男性 フル平均タイム ハーフ平均タイム 持久係数
18~19歳 4:45:01 1:38:51 2.88
20代 4:44:55 1:54:52 2.48
30代 4:32:58 1:56:03 2.35
40代 4:26:31 1:56:01 2.30
50代 4:34:01 2:00:10 2.28
60代 4:52:20 2:07:36 2.29
70代 5:17:51 2:19:06 2.28
80代~ 5:55:32 2:36:13 2.28
全体 4:36:00 1:58:41 2.33

女性 フル平均タイム ハーフ平均タイム 持久係数
18~19歳 5:15:19 2:06:24 2.49
20代 5:17:16 2:14:57 2.35
30代 5:06:34 2:14:44 2.28
40代 4:57:29 2:12:43 2.24
50代 5:00:12 2:14:00 2.24
60代 5:10:36 2:18:35 2.24
70代~ 5:40:57 2:29:22 2.28
全体 5:05:37 2:14:33 2.27

一般的に、持久係数の数値が高い方がスピード型、低い方がスタミナ型といわれています。男女の持久係数の平均値を見てみると、男性の平均2.33に対して、女性の平均は2.27。男性はスピード型、女性はスタミナ型のランナーが多いといえるでしょう。

次は年代による特徴を見ていきましょう。男女とも若い方が持久係数の数値が高くなっており(スピード型)、なかでも男性10代は断トツの2.88。これは走力の高い学生ランナーの多くがハーフマラソンを主戦場としている一方で、フルマラソンはあまり走っていないために起こった現象と考えらえます。女性も10代は2.49です。

20代、30代と年代を重ねるごとに持久係数は低く(スタミナ型に)なっていき、男女とも40代から2.3、あるいはそれを少し切ったあたりで数値は落ち着きます。若い頃のスピード(≒ハーフのタイム)が落ちてきた、あるいは、経験を重ねるにつれてフルの走り方がうまくなってきたとも考えられるでしょう。

また、この持久係数は、走力が高いほど低く出る傾向にあります。連載第1回 で紹介したハーフ&フルマラソンランキング、双方で1位をとった「2冠」ランナー39人のうち、持久係数2.3以上は二人だけ。ほとんどが2.0~2.1台でした。

なかでも最も低かったのが、男性43歳の田中真人さんで1.96! 2.0未満はハーフを2倍にしたタイムよりも、フルの記録の方が良かったことを意味しています。ちなみに田中さんが東京マラソンで出した2時間15分3秒(ネットタイム)は、あの宗猛さんが保持ししてた40代以上の日本最高記録を上回るものでした(ハーフは1時間8分48秒)。



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