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【還暦ランナーの再出発/3時間30分への挑戦】第3回 弓削田さんに叱られれば誰でも3時間30分を切れる!?

2024年3月08日

いつもの練習場所、河川敷の土手には菜の花が咲き乱れて美しい

いつもの練習場所、河川敷の土手には菜の花が咲き乱れて美しい


皆さんこんにちは! こそっとRUNNETで連載を始めたつもりが、意外にも「見ましたよ!」との反響があり、もう後に引けなくなってしまった(笑)、フリーライターの岩谷隆志です。

次の目標大会・佐倉マラソン(3月24日)まであと3週間と迫ってきたその日は、折しも東京マラソン開催日。落選続きで自分とは無縁の大会と愚痴りながら、私は絶好のマラソン日和の下で走るランナーたちを、指をくわえながらテレビで眺めていました。

男子MGCファイナルチャレンジや、新谷仁美選手の日本新チャレンジなど、エリートランナーたちの激走に感動したのは言うまでもありませんが、何より心を揺さぶられたのは、井上咲楽さんが3時間26分6秒と自己ベストを更新したということ。
「こんなことではいかん!」
私はそう心の中で叫んでいました。何がいかんのかというと、咲楽さんは、実は私が密かにベンチマークにしているサブ3.5ランナーの一人。「昨年サブ3.5を達成したと思ったら、またまた自己ベスト更新か! すっかり差をつけられてしまったな!」という心境なのでした。

ちなみに、他にベンチマークにしているランナーには山中伸弥教授もいます。
「こんなことではいかん! 佐倉まであと3週間、咲楽に負けてはいられない!」
そんなオヤジギャグをつぶやきながら、私は準備もそこそこに30km走へと外に飛び出したのでした。実は、つくばマラソン以降、股関節の違和感やら爪が死んだやらで、ロング走がまったくできていなかったのです。こんなことでフル走れるの? 爪の痛みもようやく癒えてきたし、そろそろ30km走やらなきゃ!と思っていたところだったのです。


レジェンド・弓削田眞理子さんに教えを乞う

そんな30km走とともに、サブ3.5にとって欠かせない練習がスピード練習。というわけで、今回参考にしたトレーニングは、ランナーズ2023年6月号から始まった連載、弓削田眞理子先生の「3時間30分は誰もが切れる!」です。弓削田さんと言えば、ランナーズではおなじみのレジェンドランナー。60代女性で世界初のサブスリーランナーということで、還暦ランナーにとっては神のような存在です。
※現在もRUNNETの有料サービス「ランナーズ+inチーム」では「弓削田眞理子の会」で毎週メッセージを配信中

弓削田さんがおっしゃる「330への道、基本の5か条」とは、
1)月300kmの走り込み
2)月1回以上は30km走
3)キロ4分30秒でインターバルできるスピード
4)故障防止のために筋トレ
5)最後は気持ち! やり遂げる心を持つ
の5か条。これに則って基本メニューに取り組むというものです。

この5か条、果たして自分はできているのか、一つひとつ見ていきましょう。

まず1と2に関しては、え? 意外にもこの私、できているんです。この3カ月ほどは、身体の違和感等があり走行距離は伸びませんでしたが、質はともかく毎日10kmのジョグを基本としているので、月間ではほぼ300kmに到達しています。30km走も、これも質はともかくではありますが、フルの前は高頻度でやっています。


ランジをしながら前進するランジウォーク。ジョグの合間に取り入れ継続中。最初は経験したことのない筋肉痛に襲われていたが、慣れてきてグラつきも少なくなってきた

ランジをしながら前進するランジウォーク。ジョグの合間に取り入れ継続中。最初は経験したことのない筋肉痛に襲われていたが、慣れてきてグラつきも少なくなってきた


4の筋トレは、前回お話しした「ランジ」を、只今絶賛実践中。5の気持ちは、この連載で公言することで高めていければと思うのでひとまず置いといて、やはり最大の課題は、3のキロ4分30秒でのインターバルです。そう、スピードが足りないのです。


330に必要なインターバル走、キロ4分30秒の壁

実は私、走歴だけはムダに20年以上あり、フルマラソンも60回以上完走しているのですが、スピード練習なるものはほぼやっていませんでした。「走るの苦手」からランニングを始めて、徐々に走れるようになり、電車や車でしか行けなかった長い距離を自分の足で移動できるということに、大いなる喜びを感じてしまっていたのです。

練習と言えば、ファンラン的にひたすら長い距離をジョグする程度。それでも、ちょっと頑張ればサブフォー程度では走れていたので、それに甘んじていたのでしょう。

足首手術を経ての再出発、一念発起してからは、少しずつインターバル走を取り入れ、徐々にではありますが、スピードを出せるようにはなってきましたが、正直なところまだ4分30秒でこなせるまでには至っていません。1km×6本のインターバルをよくやるのですが、1本目は4分30秒くらいで行けても、2本目以降は落ちてしまいます。

弓削田さんご自身がインターバルをやる場合、「設定タイムを超えたらその1本は本数として数えずにもう1本プラスして走る」。そうすることで「絶対に遅れたくない」という気持ちで走れるとのこと。こういう強い気持ちが大切なのだそうです。ひゃー、キビシィ!?

まあ、私のインターバル走は、河川敷の土手の上、強い北風にさらされながら、たった一人でやっているので、設定タイムオーバーも、まあお許しをといったところですが、こんなことを言ったら、弓削田さんにこっぴどく叱られそうですね。佐倉まであとわずか、強い気持ちでインターバル、頑張っていきましょう!


菜の花に囲まれてのスピード練習。強風にさらされてスピードを出しにくい

菜の花に囲まれてのスピード練習。強風にさらされてスピードを出しにくい

3月が始まったばかりなのに土手近くの桜がもうほころび始めていた

3月が始まったばかりなのに土手近くの桜がもうほころび始めていた



岩谷隆志/いわやたかし(61)
フリーランス・ライター兼コピーライター時々デザイナー。ひょんなことからランナーズ2023年3月号「『生涯ベストは47歳までに狙うべし』に一言申したい!」の記事を担当。万年サブフォーを行ったり来たりだった還暦ランナーが、この執筆を機に一念発起! 2023年11月に自己ベストを14年ぶりに更新(3時間39分34秒/つくばマラソン)。次の目標は3時間30分切り。





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ジョギング中に1kmだけスピードアップ
「毎週1秒」速くなって、秋冬マラソンで快走しよう

「スピード走が重要なのは分かっているけれど、継続できない……」。
こういったランナーに向けて、ランナーズ6月号では「普段のジョギングより1kmだけわずかにスピードアップし、毎週1秒速くなることを目指す」を提案しています。
このトレーニングを続けることがなぜ秋冬マラソンでの目標達成につながるのか、詳しい理論やアレンジ法をご紹介します。

ランニング界を支える
大会"ペースメーカー"に注目

3月17日に開催されたイタリアのローママラソンは主催者曰く「世界一多いペースメーカー」を配置しているのが特徴でした。ペースメーカーはどんな人たちが行っているのか、またペースメーカーが率いる集団で走る際にタイム短縮につながるテクニックなど、様々な角度から考察しました。

4年ぶりに発表!
「全国ランニング大会100撰」(2023年1~12月)

RUNNETの大会評価サイト「大会レポ」への投稿などを基に、日本で開催されている大会の中から100大会を選出する大会100撰を、4年ぶりに実施しました。初選出となったのは14大会。あなたの出場したレースも入っていますか?



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