ニュース・記事
ランナーズonline
【57歳ティップネス社長のサブスリー挑戦記】#9 USAなトレーニング、そしてハーフマラソンで最終調整~フロストバイトロードレース~
|
|
みなさんは、マラソンが42.195kmで初めて行われた大会をご存知でしょうか?
40kmで行われていたマラソンが初めて42.195kmで実施されたのは1908年のロンドン五輪。アメリカのジョニー・ヘイズが金メダルを獲得し、記録は2時間55分18秒でした。
今でこそアメリカがマラソンで強いイメージはないですが、ミュンヘン五輪金メダルのフランク・ショーターやニューヨークシティマラソン4連覇のビル・ロジャースなどのスター選手がひしめき合っていた1970年代、アメリカはマラソン大国だったのです。
そのアメリカで生まれたトレーニングシステムのひとつが「TRXサスペンショントレーニング」。NAVY特殊部隊の司令官が、海上で体力、コンディションを維持するために開発したトレーニングです。
TRXの2本のコードによって身体が不安定な状態でのトレーニングが可能なため、体幹に効果的な刺激が入ります。また「可動性&バランス向上」「体幹&脚力強化」に適しており、ランニングエコノミーを高められます。マラソン終盤でも踏ん張れる身体づくりにつながるので、私も取り入れています。
|
「TRXランジ」で脚力強化に努める。この後、左足でジャンプするのがコツ。 |
アメリカ生まれのTRXサスペンショントレーニングの成果は……?
21日(日)には東京都多摩地域のアメリカ空軍横田基地で行われた「フロストバイトロードレース」でハーフマラソンの部に出場。
この大会の魅力は、ふだんは入れない米軍基地の中を走れること、アメリカンテイスト溢れるトレーナーが参加賞でいただけること、ボランティアの米軍隊員とその家族の方々から英語での応援を受けられることです。とてもHappyでEnjoyできるレースで、私の好きな大会のひとつです。
今回は、あいにくの冷たい雨の中でのレースになりました。その上、通常は最寄り駅から基地まで徒歩15分のところ、雨の影響か、基地入場までに1時間以上かかってしまい、会場に到着したのはなんとスタート5分前。
もっと早く駅に着いていれば、という思いも後の祭りです。
ここは、平常心で慌てずに着替え、トイレを済ませ、簡単なストレッチだけをしてスタートしました。
今回のレースの目的は「サブスリーのペース(キロ4分15秒)で走りきること」、と購入したばかりの「アシックスメタスピードエッジプラスを試すこと」でした。
初めての「一人時間差スタート」で不安定なペース、寒さ、雨、風、ウォームアップ不足など不安は多かったものの、目標レースの「別府大分毎日マラソン」に向け不安要素を全部経験でき、良い練習、いえ、良い鍛錬になりました。
雨の中の運営は本当に大変だったと思います。関係者の皆様、ありがとうございました。
結果は、目標通りキロ4分14秒で走り切れたので、自信になりました。
アットホームな雰囲気の今大会らしく距離は少しアバウトで、21.1kmどころか手元の計測では19.4km。1時間22分03秒というすごいタイムになりましたが、これは非公式記録です……。そんなアバウトな感じも好きなフロストバイトです。
|
横田基地正門前で参加賞のパープル色トレーナーを着用してポーズ! |
皆がスタートしてしまった後に撮影する事になるとは…。「NO MIRACLES」を痛感。 |
いよいよ、次回のコラムが最終回。サブスリー挑戦レースが2週間後に迫ってきました。
今後の積み上げとしては、「コンディショニング」と「内転筋強化」、そして「当日の天候頼み」です。
トレーナーの方々をはじめ多くの方にご協力、ご支援頂いた事への「感謝」を忘れずに、「本気」かつ「FUN RUN」でレースを愉しんできます!
この2週間の過ごし方
1月10日~21日
| 10日(水): | ティップネス五反田店でトレッドミル走 |
|---|---|
| 11日(木): | 丸の内スタイル朝活トレッドミル走&東京商工会議所賀詞交歓会 |
| 12日(金): | 会食 |
| 13日(土): | インターバル走(1km+0.5km)×7セット(3:55ペース) |
| 14日(日): | LSD20km走 |
| 15日(月): | 会食 |
| 16日(火): | 丸の内スタイルでトレッドミル走(傾斜つきインターバル走) |
| 17日(水): | 丸の内スタイルで朝活TRXトレーニング&会食 |
| 18日(木): | ティップネス木場店で植栗トレーナーとトレーニング |
| 19日(金): | 丸の内スタイル朝活トレッドミル走&スポーツマッサージで身体のケア |
| 20日(土): | 調整ラン6km(4:42ペース) |
| 21日(日): | フロストバイトロードレース出場 |
|
|---|
岡部智洋(通称ティップネス社長)(57)
会社経営者。月刊ランナーズ2020年5月号「私の流儀は仕事もマラソンも全力!」にも登場。
基本は平日にランのトレーニングは行わず、週1でタバタプロトコル、週末のロング走で月間走行距離は100kmほど。
フルマラソンベストは3時間11分33秒(18年勝田全国マラソン)。2024年2月別府大分毎日マラソンでサブスリーを狙う
※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ創刊50周年記念号 11月21日発売!
1976年2月に創刊したランナーズは、おかげ様で50周年を迎えました。ランナーのみなさま、ご愛読ありがとうございます。
今号は50周年を記念し、ダブル表紙の特別版でお届けします。
当社50年の歴史から振り返る日本ランニング界、50年間の挑戦史
女性ランナーの増加から競技選手の活躍、都市型マラソンの拡大など、日本ランニング界50年の歴史を20ページにわたって掲載します。
◎日本の市民ランナーを速くした50年分のトレーニング
「ハードだけど実践してみたい」。そんな気持ちを抱いてもらえることを目指して紹介してきたトレーニングの中から、30のトレーニングを厳選しました。
◎広告から見るシューズ・グッズ50年の進化
過去50年間のランナーズに掲載された広告からグッズ進化の歴史をたどります。
◎創業者インタビュー「ランニングの世界はまさに多様性」
いかにして当社は立ち上がり、日本の市民ランニング界と歩みを共にしてきたのか? 当社創業者の橋本治朗氏に現代表取締役社長の黒崎悠がインタビューしました。
特別付録 ランナーズダイアリー2026
2026年のダイアリーは50周年特別版。50周年メモリアルコラム「忘れられないトレーニング」として、往年の名ランナーのトレーニングを掲載しています。読んで書いて、1年間日々のお供にご活用ください。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



