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【深掘り!全日本マラソンランキング 05】市民ランナーのピークは42~43歳?

2024年1月17日

マラソンでは40代以降のランナーが若者より速いことも珍しくない

マラソンでは40代以降のランナーが若者より速いことも珍しくない


「全日本マラソンランキング」のデータから、あまり知られていない記録を紹介するこの企画。今回は年齢別の平均タイムを比較することで、マラソンランナーの本当のピークが何歳に当たるのかを調べてみました。

マラソンランナーのピークは何歳なのか?よく聞く答えが、「20代後半」というもの。実際に、フルマラソンの日本記録達成時の年齢は、男子が鈴木健吾選手の25歳、女子が野口みずき選手の27歳です。一方で、市民ランナーの中には50代、60代でも自己ベストを達成したという方が毎年何人も出ています。

そこで、2022年度の全日本マラソンランキングの記録をもとに、男女年齢別の平均タイムを算出。その中で一番平均タイムが良かった年齢とその記録、そして全年齢の平均タイムを以下に記載しました。


■男子:42歳/4時間26分14秒(全年齢平均4時間35分26秒)
■女子:43歳/4時間54分10秒(全年齢平均5時間3分48秒)


男女とも日本記録の年齢より15歳以上高くなっています。ちなみに2022年度がたまたま高い年齢になったのではなく、例年平均タイムのピークは40代前半から中盤です。

なぜこのような差が出たのでしょうか。大会では、競技者を除けば20代は仲間とファンランを楽しみ、40代以上は黙々と記録に向かって頑張る姿をよく見ます。また多くが社会に出たばかりの20代と、家庭や仕事と自分の時間のバランスがとれるようになってきた40代以上というライフステージの差もあるのでしょう。なぜならそれはトレーニング時間の差につながり、トレーニング次第では中高年でも記録を伸ばせるのがマラソンというスポーツの特性でもあるからです。

『月刊ランナーズ』2022年7月号特集「50代からのマラソン快走戦略」で筑波大学の鍋倉賢治先生は、40代以上でも「トレーニングを始めて10年は記録を伸ばせる」と指摘。特に30km以降の失速と密接に関わってくる脂肪を燃焼させる脂質代謝能力については「中高年でも維持、あるいは向上する可能性もある」と述べています。

マラソンランナーのピークを決める要因は、「何歳の肉体なのか」というよりも、「マラソンの面白さを知り、真剣にトレーニングを重ねるようになったのが何歳なのか」という気持ちのほうが大きいといえるのではないでしょうか。




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