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RUNNERS ONLINE【マイトレーニング】現役最速公務員ランナーは「きつくない練習」でフルマラソン2時間10分台に
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ランナーズで連載中の、フルマラソン2時間30分切り市民ランナーのトレーニングを紹介する「マイトレーニング」。
2021年の防府読売マラソンでフルマラソン2時間10分47秒をマークした飛松佑輔さん(33歳)の記事を一部編集して紹介します。「現役最速公務員ランナー」の秘訣は、「自分の好きな練習」を継続することにありました。
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飛松さんは鹿児島県の中学校から陸上を始め、サッカー部に所属しながら中学駅伝に出場。高校は県内の鹿児島城西高校に進学し、全国高校駅伝や全国高校総体を目指しましたが出場できませんでした。卒業後は鹿児島の第一工業大学(現第一工科大学)に進学。朝、夕方の練習で月間600~700kmほどを走り込み、平成新山島原学生駅伝で3度、優勝。しかし自身は10000mで30分を切れずに大学を卒業しました。
実業団チームからの勧誘もなかったといいますが、「あまり縛られたくないし、きつい練習についていけないのではという不安もありました」と飛松さんは語ります。社会人となり、2016年3月の鹿児島マラソンで初めてフルマラソンに挑戦し、2時間20分38秒で5位。16年12月の福岡国際マラソンでは2時間16分49秒と記録を縮め、21年には2時間10分47秒の自己ベストを記録しました。
現在の飛松さんの月間走行距離は500~600km程度。身体の状態が悪くても、走行距離を保つことにこだわっています。月曜から金曜は午前5時20分から80分のジョギングをキロ5分前後で16~17kmを走り、水曜は退勤後にメインのポイント練習と考える12000mペース走に取り組みます。ペースはキロ3分20秒から始めて最後は3分10秒前後、上げても3分を切る程度だといいます(飛松さんのマラソンペースはキロ3分5秒)。土曜は20km走を平均キロ3分40秒、日曜日は当日の疲労度をみてジョギングを行います。インターバル走はほとんどしないとのことで、「きつい練習は嫌いなんです。きつくない練習、自分が好きな練習で強くなりたい。好きなようにできるのが市民ランナーの特権ですから」と飛松さんは話します。
「練習で追い込みすぎていないから、本番では120%の力が発揮できる」と語る飛松さん。目標のサブ10に向けて「自分の好きな練習」を続けています。
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飛松さんのより詳しい練習メニューは、現在発売中のランナーズ3月号で紹介しています。
※こちらから記事検索ができます。
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「どうしても、サブフォーができない」
2023年度の全日本マラソンランキングでは、サブフォーランナーは全完走者のうち27.4%にあたる8万6815人。ジョギングだけで達成してしまう人がいる一方、ロング走やスピード練習をして走り込んでいるのに、届かないランナーもいます。そんな「努力しているのにサブフォーができないランナー」がどうすれば4時間を切ることができるのかを、専門家やコーチの協力のもと解決します。
特別寄稿
マラソンの「30kmの壁」の正体 「エネルギー枯渇説」よりも「脳がかけるブレーキ説」
フルマラソンを走るランナーであればほとんど誰もが聞いたことのある言葉であろう『30kmの壁』について、内科医でサブスリーランナーの北原拓也先生がYahoo!ニュースでそのメカニズムをまとめた記事を発表し、大きな反響がありました。それを受け、本誌では北原先生にさらに詳しく加筆をしていただいた記事を掲載します。
走って輝く人生100年時代
91歳の現役ランナーが語る「マラソンは究極の人生の目的」
2023年度全日本マラソンランキングの最高齢ランナーである北畑耕一さん(91歳)は伊藤忠商事を経て外資系日本法人の代表を歴任、退職後に74歳で走り始め、これまでにフルマラソンを32回完走。2024年は国内外で3つのフルマラソンを完走しました。
90歳を過ぎてもフルマラソンを走り続ける活力の源を探りに、編集部が北畑さんのある一日に密着しました。
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