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【マイトレーニング】28歳から走り始めて38歳でフルマラソン2時間23分「ジョギング日なしの週5日のポイント練習」
福岡国際マラソン2023を走る蒲池さん(中央) |
ランナーズで連載中の、フルマラソン2時間30分切り市民ランナーのトレーニングを紹介する「マイトレーニング」。
社会人から走り始めて38歳でフルマラソン2時間23分34秒をマークした蒲池直樹さん(40歳)の記事を一部編集して紹介します。記録を伸ばした秘訣は、週5日のポイント練習にありました。
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蒲池さんは小学校でサッカーを始め、就職後も会社の同好会でプレーを続けていました。28歳の時に、職場の先輩に誘われて初めてフルマラソンに挑戦。2012年の筑後川マラソンを4時間47分で完走しました。当時、サブスリー達成者がランナーの中で少ないことを知り、自身も達成したいと本格的に練習を開始。2014年北九州マラソンで2時間58分2秒をマークし、初サブスリーを達成しました。
その後、ポイント練習を中心としたスタイルを確立し、2017年の福岡国際マラソンで初サブ2.5(2時間28分35秒)。2023年には2時間23分34秒の自己ベストを記録しました。
現在の蒲池さんの月間走行距離は300km程度。特徴は週5日のポイント練習を行い、ジョギング日を設けずに週2日は休養日としていること。火曜から金曜日は3日連続で夜間に1km×7本などのポイント練習をこなし、あえて脚が重い状態を作り出してトレーニング負荷を高めます。以前はジョグを増やして、月間走行距離を350kmほどに延ばしたこともありましたが、距離を延ばした効果が感じられなかったといいます。
「全力で走ったほうが練習に集中できるし、すぐ終わるのでいいんです。ケガをすると言われるけれど故障したことはありません。体操もストレッチもマッサージもしないんですが……」と蒲池さんは語ります。
2024年4月から「さらにマラソンのタイムを縮めるにはトップスピードが足りない」と火曜のポイント練習の質を上げました。帰宅後に河川敷で夜10時から300m×10本、300mを48秒前後で疾走し、リカバリーは長めに3分とって練習をこなします。
「年齢や仕事のこともあるので、速いスピードで走れるのは今シーズンが最後かもしれません」と語る蒲池さん。自己ベスト更新を目指して全力疾走の練習を続けています。
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蒲池さんのより詳しい練習メニューは、現在発売中のランナーズ2月号で紹介しています。
※こちらから記事検索ができます。

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