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【新春対談】山中伸弥×弓削田眞理子「研究もマラソンも、限界を決めなければ実現できる」

2023年1月20日

世界のトップを走る2人が対談(写真/塩川真悟)

世界のトップを走る2人が対談(写真/塩川真悟)


現在発売中のランナーズ3月号は1冊まるごと「年齢とランニング」をテーマに特集や連載を掲載しています。

昨年12月初旬、ノーベル生理学・医学賞受賞者の山中伸弥教授(60歳)と60歳以上の女性史上初サブスリー達成者、弓削田眞理子さん(64歳)の対談が実現しました。
世界のトップを走る2人が話したのは「限界にとらわれないための方法」「70歳まで記録を更新したい」という想いでした。

今回は対談の一部を紹介します。


月間300km走り、昨年11月富山マラソンで自己ベスト(山中教授)

弓削田 ランナーズ2022年5月号で山中先生がランナーズフルマラソンチャレンジを走った時の記事に「間もなく60歳になるけれど、弓削田さんの記事を読むとやれるという気持ちが湧いてくる」と書いてあったのでお話ししたいと思っていたんです。

山中 ありがとうございます。ランナーズを定期購読しているので、以前から弓削田さんのご活躍を知っていたんです。自分自身のことを話すと、新型コロナウイルス感染拡大直前のマラソンで自己ベストが出たのですが、その後レースが全て中止になってしまいました。この年齢になると練習を頑張っても加齢で体力は落ちるので、一年一年が勝負ですよね。それなのにレースがなく、モチベーションの維持が難しいと思っていました。でも、弓削田さんは僕より年上なのに、サブスリー達成をするだけではなく、(2時間)52分まで伸ばしている。刺激を受けました。とても同じような練習はできないとも思いましたが(笑)。

弓削田 先ほど職員の方からお伺いしましたが、山中先生は今、月に200km走っていらっしゃるんですか?

山中 いえ、コロナ禍になってからは月300km、年3600km走るようにしているんです。もちろん距離が全てではありませんが、しっかり距離を踏むことができると、マラソンは最後まで粘ることができますから。

弓削田 お忙しい中でそれはすごい。まだまだ上を目指していらっしゃるんですね。

山中 昨年11月6日の富山マラソンでは3時間22分6秒の自己ベストを出すことができました。


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山中伸弥(やまなか・しんや)
京都大学iPS細胞研究所名誉所長・教授。神戸大学医学部を卒業後、臨床研修医を経て大阪市立大学大学院医学研究科博士課程修了(大阪市立大学博士(医学))。その後、米国グラッドストーン研究所博士研究員、奈良先端科学技術大学院大学教授、京都大学再生医科学研究所教授などを歴任し、2010年に京都大学iPS細胞研究所所長。2020年に公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団理事長を兼務。2022年より京都大学iPS細胞研究所名誉所長。2006年にマウスの皮膚細胞から、2007年にはヒトの皮膚細胞から人工多能性幹(iPS)細胞の作製に成功したことを報告し、2012年にノーベル生理学・医学賞受賞。現在は月間300km走り込み、フルマラソンの自己ベストは3時間22分6秒(2022年富山)。1962年生まれ。

弓削田眞理子(ゆげた・まりこ)
フルマラソンマスターズ世界記録保持者(女子60~64歳)。
埼玉県立川越女子高校教諭。中学時代に陸上競技を始め、高校では800mでインターハイ出場、大学では1500mで日本インカレや日本選手権で入賞するなど活躍した。24歳の時に東京国際女子マラソンに初めて挑戦し、3時間9分21秒で完走。その後も走り続けたが、4人の子どもを育てていたこともあって初マラソンのタイムを更新できず。50代半ばに都内の練習会に参加するようになると記録が伸び始め、58歳の大阪国際女子マラソンで初めてサブスリーを達成。61歳の下関海響マラソンで2時間59分15秒をマークし、60歳以上の女性として世界で初めて3時間を切った。62歳で迎えた2021年の大阪国際女子では、2時間52分13秒と自己ベストを更新した。


ランナーズ3月号では対談の全文を掲載、そして弓削田さんが「対談を終えて…」を綴っています。

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