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実力急上昇中! 東京大学大学院・陸上運動部に学ぶ「頭脳を使って速くなる!」
(写真/小野口健太) |
月刊ランナーズでは2022年5月号より「走る研究室」と題した連載を掲載しています。
その研究室メンバーでもある東京大学博士課程2年の古川大晃さん。
所属する東京大学大学院陸上運動部は古川さんが今年の箱根駅伝で関東学生連合(※)のメンバーに選出されたほか、自己ベストを更新する選手が続出しています。
8月22日発売のランナーズ10月号では実力急上昇中の要因を探るべく、7月16~18日の妙高高原合宿に密着。
研究とトレーニングの両立を目指して「短時間で効率的に速くなる方法」を追求する彼(彼女)らの取り組みを特集しています。
今回は早稲田大学競走部出身、編集部の行場によるレポートを紹介します。
※関東学生連合チーム:毎年箱根駅伝予選会で敗退した大学から成績上位者が1校1名ずつ選出され、連合チームとして本戦を走る。
全員パソコン持参で夜は勉強 理想のランニングフォームを議論
7月16日15時過ぎ、新潟県妙高市の笹ヶ峰クロスカントリー場には、東大院生の自家用車が数台停まっていた。この日から始まる2泊3日の合宿に参加するため、東京から4時間以上かけて運転してきた部員も多いのだ(一般的に強豪大学の学生はバスで移動)。
東大院に指導者はいない。原則各自でトレーニングを行っているため、この合宿は多くの部員が一堂に会する貴重な機会だという。
本合宿の練習メニューは初日がクロスカントリー15~25km走、2日目が午前スピード走(1km×3~5本)、午後野尻湖1周ジョギング(約15km)、3日目がクロスカントリー12~16km走と予め決められているものの、最終的にそれを行うかは各自が決める。実際に2日目のインターバル走を予定の倍の10本行っている部員がいたかと思えば、途中から400mのインターバル走に切り替える部員もいた。
トレーニング以外の時間の過ごし方が「さすが!」だった。高校や大学の合宿で行われることが多いミーティングは実施されず、夕食後は各自がレポート作成やテスト勉強に取り組み、寝室のテーブルはパソコンで埋め尽くされる(ほぼ全員がパソコンを持参)。
空き時間に部屋でオンライン英会話を行っていた古川大晃さんに話を聞くと「8月末にスペインで学会があるんです。少しでも英語を身に付けたくて」と語ってくれた。
昆虫の研究をしている廣田敏さんは長さ9mの虫取り網を持参。宿舎近くや練習場所の周りで昆虫採集を行い、最終日には捕まえたクワガタを見せてくれ、陸上と研究2つの合宿を兼ねているようだった。
そんな彼らの考えを知るべく、2日目の野尻湖1周を一緒に走らせてもらった。スタート後しばらくして始まったのが、「1文字ずつ増やしていくしりとり」。これは文字通り、2文字から始まってどんどん文字数を増やしていくしりとりで、(20文字で終了)、過去の都知事選の候補者から耳慣れない小国の名前、ポケットモンスターのキャラクターまで、様々な固有名詞が出てきた。
ここまで書くと変わり者集団のようであるが、練習前には理想的なランニングフォームについて議論。クロカン走ではフルマラソン2時間16分55秒のベストを持つ私でもついていけないスピードで周回を重ねていたりと、トレーニングに対しては真剣そのものだった。「オンオフの切り替えがしっかりしていること」「ランニングにもそれ以外にも好奇心旺盛なこと」そして「頭脳を使って走っていること」が実力急上昇の秘訣だろう、というのが率直な感想だ。
現在RUNNETショップでは8月22日発売のランナーズ10月号を先行販売しています。
合宿中、夕食後にPCで作業する院生たち。トレーニングも研究も効率を重視している |
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