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86歳、4時間7分4秒レジェンドが記す「今思うと、60代の頃は本当に若かった。」

2022年6月16日

ホームコースは諏訪湖(写真/小野口健太)

ホームコースは諏訪湖(写真/小野口健太)


現在発売中のランナーズ7月号では「50代からのマラソン快走戦略」と題した特集を掲載しています。
その中で今年の1歳刻みランキング85歳の部で1位、さらに86歳で挑んだ4月開催の長野マラソンを4時間7分4秒で完走した小口親司さんに加齢への考えを聞きました。



「座右の銘は『今が青春』いつまでも夢があり、明日があるんです」

「今回の長野マラソンではカナダのエドさん(※)が持っている85〜89歳の世界記録(3時間56分38秒)を狙っていたけれど、届きませんでした。でも、80代のうちに達成すればいいと考えるとあと4年ほどチャンスがある。『今が青春』の思いを大切にチャレンジし続けたいと思っています。そもそも私が走り出したのは60歳の時で、それからしばらくは絶好調でした。その後は何度か記録が低迷する壁に当たったけれど、そのたびに工夫して克服できています。だから、40代、50代の方々はまだまだ年齢のことなんか気にする時期ではないんですよ」こう話す小口さんは高校卒業後、地元メーカーの技術者として就職。
49歳の頃に独立して自宅敷地内に治工具の設計や製作に従事する店を構えた。走り出したキッカケは、医師に中性脂肪の多さを指摘されたこと。ちょうど趣味を探していた時だったため、ダイエットと趣味の両立としてランニングを始めました。
「今思うと、60代の頃は本当に若かった。63歳の時は月1回、北海道から九州まで日本全国でフルマラソンを走っていました。それでも全然疲れを感じなかったんです。67、68歳の時も年代別のカテゴリーでは負ける気がしていませんでした」

そんな小口さんだが、70歳を過ぎると「ある時から調子がガクンと落ち込んだ」といいます。
75歳では、それまで毎年3位以内に入っていた1歳刻みランキングで、前年から10分以上タイムを落として4位になりました(3時間43分)。
この時、息子の秀哉さんから「練習を見させてほしい」という申し出がありました。秀哉さんは2015年の勝田マラソンで2時間39分19秒を記録、週末の朝に小中学生向けのランニング教室を開催しているランナーです。
「それまでの練習はワンパターンでしたが、秀哉からの提案で3~4時間のジョギングや水中ウォーク、ウインドスプリント、筋トレなど様々なバリエーションのトレーニングができるようになりました。おかげでまた走力が伸びていったんです」80歳の長野マラソンでは3時間29分57秒をマーク。1歳刻みランキングは10年連続で1位を継続しています。

※エド・ウィットロックさん……73歳で2時間54分48秒、74歳で2時間58分40秒で走るなど、数多くのマスターズ世界記録を保持するカナダのランナー。2017年に86歳で亡くなった


右は息子の秀哉さん

右は息子の秀哉さん


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ジョギング中に1kmだけスピードアップ
「毎週1秒」速くなって、秋冬マラソンで快走しよう

「スピード走が重要なのは分かっているけれど、継続できない……」。
こういったランナーに向けて、ランナーズ6月号では「普段のジョギングより1kmだけわずかにスピードアップし、毎週1秒速くなることを目指す」を提案しています。
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ランニング界を支える
大会"ペースメーカー"に注目

3月17日に開催されたイタリアのローママラソンは主催者曰く「世界一多いペースメーカー」を配置しているのが特徴でした。ペースメーカーはどんな人たちが行っているのか、またペースメーカーが率いる集団で走る際にタイム短縮につながるテクニックなど、様々な角度から考察しました。

4年ぶりに発表!
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