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箱根駅伝MVPの恩師が語る「唯翔は二軍寮にいる時も腐らず這い上がってきた」

2022年1月03日

1月2日~3日に第98回東京箱根間往復大学駅伝競走が開催され、青山学院大学が10時間43分42秒の大会新記録で、2年ぶり6度目の総合優勝を飾った。2位の順天堂大学に10分以上の差をつける圧勝だった。
金栗杯(大会MVP)を受賞した中村唯翔(青山学院3年)は昨年の箱根駅伝で2区14位、11月の全日本大学駅伝で2区14位と、チームの順位を落としていたが、今回の箱根駅伝では9区で区間新記録を樹立する区間賞を獲得した(23.1㎞を1時間7分15秒)。同区で区間記録が更新されたのは14年振りだった(それまでの区間記録は2008年に中央学院大学の篠藤淳が出した1時間8分1秒)。
中村唯翔の高校時代(流通経済大学付属柏)の恩師、菅原和幸さんと徳永孝太さんはこう語る。

「彼は中学まで高校でサッカー部に入るか陸上部に入るか迷っていました。(陸上部に入った高校)1年生の頃は練習中に隠れて歩いていることもありましたが、秋の関東高校駅伝を走った後から(練習への取り組み方が)変わりました。自分が頑張った分だけ結果が出て評価される駅伝の面白さに気づいたのでしょう。高校3年時の千葉高校駅伝は事前に故障をして、悔しい想いを持った上で青山学院に入学しました。昨年の箱根駅伝後には故障をして一時期、〝二軍寮〟にいました。『(心が)腐ってしまうかもしれない』という不安もありましたが、それでも這い上がってこられたのは、素直な性格を持っているからだと思っています。スタッフの方々に支えられたのではないかな、と(流通経済大学付属柏高等学校駅伝部・菅原和幸監督)」

「昨年の初夏に(青山学院陸上部)〝二軍寮〟にいる唯翔を訪ねた時は表情が暗く少し太っていて、箱根駅伝の強豪チームの選手とは思えない雰囲気でした。青山学院ファンの生徒もいますし、高校の後輩たちも応援しているのだから頑張れよ、という話をしました。今回、金栗杯(大会MVP)を受賞できたのは先輩としての自覚を持って頑張った部分もあるのではないでしょうか。もともとスイッチが入ると頑張るタイプでもありました(流通経済大学付属柏高等学校駅伝部・徳永孝太コーチ)」


写真/小野口健太、本誌編集部


結果一覧

1位:青山学院大学 10時間43分42秒
2位:順天堂大学  10時間54分33秒
3位:駒沢大学 10時間54分57秒
4位:東洋大学 10時間54分59秒
5位:東京国際大学 10時間55分14秒
6位:中央大学 10時間55分44秒
7位:創価大学  10時間56分30秒
8位:国学院大学  10時間57分10秒
9位:帝京大学  10時間58分06秒
10位:法政大学 10時間58分46秒
11位:東海大学 10時間59分38秒
12位:神奈川大学 11時間00分00秒
13位:早稲田大学 11時間00分03秒
14位:明治大学 11時間00分28秒
15位:国士舘大学 11時間03分06秒
16位:中央学院大学 11時間07分33秒
17位:日本体育大学 11時間11分11秒
18位:山梨学院大学 11時間11分21秒
19位:駿河台大学 11時間13分42秒
20位:専修大学 11時間15分09秒
関東学生連合 11時間00分25秒 ※参考記録



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