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なぜ実業団選手が伴走したのか?「僕達にしかできない使命」

2021年11月12日

伴走を務めた矢嶋選手は今年のニューイヤー駅伝で7区を走った実業団選手(写真/寺山浩美)

伴走を務めた矢嶋選手は今年のニューイヤー駅伝で7区を走った実業団選手(写真/寺山浩美)


東京パラリンピックの1500mで銀メダル、5000mで銅メダルを獲得、マラソンで9位に入ったブラインドランナーの和田伸也さん(44歳)の伴走を務めたガイドランナーのひとりが中央発條陸上競技部(愛知県)の矢嶋謙悟選手(25歳)だ。なぜ現役の実業団選手が伴走を務めたのか。その理由について同社陸上部コーチの佐藤雄治さんに手記を寄せてもらった。

和田選手は今回のパラリンピックで3回目の出場になり、ロンドン大会では5000mで銅メダルを獲得しています。大舞台を経験している和田選手と一緒に合宿等を行い接することで、伴走をする選手はもちろんのこと、チーム全体が、パラリンピックに向けて戦う姿から「何か」を感じ取ってほしい。それを個々の成長やニューイヤー駅伝につなげてほしいという思いがありました。
また、実業団は企業スポーツです。実業団チームなので結果が求められるのは当然で、結果を出すために私たちは日々取り組んでいます。しかし、一方で企業スポーツとして「自分たちの勝った・負けただけでいいのか? もっと、社会に対して僕たちにしかできない使命があるはずだ」と思っており、その一つのアクションが今回の伴走です。
ブラインドマラソンのレベルは年々上がっていますが、トップレベルの選手と走れる伴走者は多くありません。私たち、実業団選手が伴走をすることで、レベルの高い選手に合わせた伴走ができるのはもちろんのこと、実業団の練習のノウハウを共有することで、パラリンピアンのさらなるレベルアップにつながる可能性があります。そうなれば、パラスポーツがもっと身近になり、垣根が低くなることでしょう。視覚障がいに対する理解にもつながるように思います。
こういった活動をキッカケに、ランニングの楽しさをもっと多くの人に知ってもらい、様々な立場の人たちが分かち合える社会になってほしいと願っています。


佐藤雄治さんの手記はランナーズ12月号に全文掲載しています。

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