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「厚底シューズをはくランナーこそ裸足 or 薄底で走る日を作ってほしい」
見事なフォームで走るゼロベースランニングクラブ代表の高岡尚司さん |
厚底シューズに話題が集まる中、裸足でフルマラソン2時間45分の記録を持つ高岡尚司さん(43歳)は「厚底を使いこなすためにも裸足ランをすべき!」と語っています。
――裸足は今話題の厚底シューズとは正反対です。厚底ブームをどう思っていますか?
高岡 厚底シューズが登場したここ数年で、すっかりランナーのシューズに対する意識は変わったと思います。2万円以上するシューズが普通になりましたし、新作への注目度も上がっています。実は私もナイキの厚底シューズを持っているのですが、自分の力以上にスピードが出る印象で、これまでのシューズとはまるで異なると感じます。
一方で、「シューズがハイテクになればなるほど、裸足ランの存在意義がある」とも思い、現在も競技場でのスピード走は裸足、普段のジョギングは薄いシューズで行っています。先日も競技場で300m×15本を裸足で走りました。
――「今こそ裸足ランの存在意義がある」と考えているのはどうしてでしょうか?
高岡 厚底シューズのデメリットを補えるからです。今流行している厚底シューズの場合、クッションやカーボンプレートの効果で「脚の筋肉をあまり使わずに走れる」というのが、メリットであり、デメリットでもあると思っています。レースの時は楽に速く走れますが、トレーニングで多用すると脚筋力が鍛えられないですよね。
逆に裸足の場合、自分の力だけで走らなくてはいけませんから、自然と筋力がアップします。そして、私自身そうだったように、筋力の弱い部分や動きの欠点が「痛み」として表面に出てきやすいので、その対策をすることで接地する位置の改善など走りが磨かれます。
厚底シューズはクッション性が高いので、いつもはいていると走り方が雑になりがちです。だから時々は裸足や薄いシューズで地面の感触を確かめ、走り方を磨くことが必要だと思います。「最近厚底ばかりはいている」という人は、芝生を裸足で走ってみたり、少しずつチャレンジしてほしいですね。
高岡尚司:
鍼灸あん摩マッサージ指圧師。ゼロベースランニングクラブ代表。私立熊本国府高校陸上部コーチ。大牟田高校から帝京大学で競技を続け、同大のトレーナーも務めた。裸足でのフルマラソンベストは2時間45分39秒。1978年生まれ。
高岡さんが裸足ランを始めた理由など、インタビュー全文はランナーズ12月号に掲載しています。
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