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本誌編集部・行場から東京パラリンピックメダリスト和田伸也さんへの手紙「トラックの内側に入って失格 私(伴走者)のミスでしたね」
左が行場、右が和田さん |
5000m(T11=全盲)で銅メダル、1500m(T11)で銀メダルを獲得し、マラソン(T12=視覚障害)では「全盲」のランナーで唯一の完走(「弱視」と「全盲」の選手が、トラック競技は別部門となるがマラソンは同部門となる)を果たしたのが、和田伸也さん(44歳)だ。2016年のリオパラリンピックで伴走を務めた本誌編集部の行場竹彦(36歳)が、祝福の手紙を綴った。
和田さん、東京パラリンピックで2つのメダル獲得とマラソンで全盲のパラリンピック記録樹立、おめでとうございます。正直、5年前にリオパラリンピックで伴走させていただいた時は、当時39歳の和田さんがその後自己ベストを連発し、ここまで速くなると思いませんでした。パラリンピックに向けて仕事を辞めて競技に専念するなど、まさに人生をかけた挑戦の成果ですね。
初めて会ったのは2012年、ロンドンパラリンピックの年でした。私は兵庫県に住んでいて、和田さんの練習場所だった京都府の西京極陸上競技場に車で行ったのですが、当時は新聞社に勤務していたので事件や事故が起きたら呼び戻されてしまうとヒヤヒヤしていました(笑)。初めての伴走で全く何もわかりませんでしたが、こちらの動きに合わせてくれ、「こんなにスムーズに走れるのか」と驚いたことを覚えています。
その後はレースなども一緒に出場し、2013年のリヨン世界選手権、2016年のリオパラリンピックでもマラソンの伴走をさせてもらいました。
今でも忘れられないのは、2016年4月に一緒に出場した鳥取での1500mのレースです。リオパラリンピック出場の権利を得るため、いいタイムを出して世界ランキングを上げるための大事な機会だったにもかかわらず、私がレーン内側に入って失格になってしまいました。世界ランキングの対象となる機会は少なく、貴重なレースをふいにしてしまったこと、さらに「伴走者のミスで失格」とニュースとなったことで非常に落ち込みました。ただ、和田さんは「俺が内側にもたれかかったのが良くなかった」とかばってくれ、少し心が楽になりました。悔しく、今後へ向けての焦りもあったはずなのに、本当にありがとうございました。これまでに100人以上のランナーが和田さんの伴走をしているというのも、この人柄があればこそだと思います。
本誌編集部の行場が和田伸也さんとのエピソードなどを綴った手紙は11月号に全文掲載しています。
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