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【週刊ランナーズ】編集部員も2時間16分55秒 最後のびわ湖を出走レポート
日本新記録を樹立した鈴木健吾選手 |
2月28日に開催されたびわ湖マラソンでは富士通の鈴木健吾選手が2時間4分56秒の日本新記録で優勝。2時間10分以内が42人という好結果にわきました。
一方で、びわ湖マラソンは出場資格が2時間30分以内(今回はコロナの影響で2時間27分30秒以内に引き上げ)という、市民ランナーにとっては憧れのレースでもあります。現在の形式では最後となるこのレースに出場し、2時間16分55秒の自己ベストで完走したランナーズ編集部の行場竹彦が大会の様子をレポートします。
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びわ湖マラソンは今回が76回目で現存するフルマラソンでは国内最古のレース。20kmが1時間10分以内(キロ3分30秒)という厳しい関門でも知られ、市民ランナーには「完走」も大きな目標となります。
今回は風が弱く、レース中は日差しがないという絶好のコンディション。スタート前、常連のランナーたちと話すと「過去に出場した中で一番いい気候だ」と口を揃えます。ウォーミングアップをキロ4分で走っていても周りにどんどん抜かれ、意気込んでいるランナーが多いことがうかがえました。
スタート後、同じペースで進むランナーの大きな集団がいくつもできるのがびわ湖の特徴。今回はコロナ禍で他のレースがないということもあり、トップ集団だけでなく市民ランナーたちも前半からハイペースで進みました。同じくハイレベルな選手が揃う福岡国際マラソンや防府マラソンと比べると道幅が狭いため、よりスピード感を感じます。
沿道には「最後のびわ湖だぞ! 頑張れ」と声をかけてくれる人や「ありがとう」と書いた紙を掲げてくれる人も。特に中間点付近の折り返しでは多数の人が手を振って応援してくれました。
私がいた集団はハーフを1時間8分で通過。折り返し後はペースダウンしてくる実業団選手を次々抜くことができ、それもモチベーションに。さらに、ペースが落ちかけていた残り2kmでカーブを曲がると風向きが追い風に変わり、再びペースアップできました。
競技場にたどり着き、最後の直線でゴールの時計を見ると2時間16分台。「大幅自己ベストだ!」と思うと同時に、先頭のゴールタイムが「2時間4分56秒」と表示されており、「日本記録が出たのか?」と驚いて一瞬気を取られました。
トップ選手だけでなく、市民ランナーも自己ベストが続出し、レース後は「これで最後なのが残念」という声が多く聞かれました。
大集団で走る編集部の行場(ナンバー191) |
写真/塩川真悟
※今回日本新記録を樹立した鈴木健吾選手はランナーズ2017年5月号で、当時在籍していた神奈川大学の大後栄治監督が執筆したコラムに登場。ランナーズ+(プラス)メンバーズ会員になると、この記事をデジタル版で読むことが可能です。
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