本サイトではより多くの方に快適に利用して頂ける様に、アクセシビリティ面を充分に考慮したコンテンツの提供を心がけております。その一環として、閲覧対象コンテンツのすべてにスタイルシートを使用して制作しております。現在閲覧に使用されているブラウザには、当方制作のスタイルシートが適用されておりませんので表示結果が異なりますが、情報そのものをご利用するにあたっては問題はございません。

ニュース・記事

ランナーズonline

【マイトレーニング】海外駐在の商社マン「豪州式トレーニングでフルマラソン2時間18分台」

2025年5月28日

オーストラリアのレースで先頭を走る澁谷さん(写真/Chris Gatt)

オーストラリアのレースで先頭を走る澁谷さん(写真/Chris Gatt)


ランナーズで連載中のフルマラソン2時間30分切り市民ランナーのトレーニングを紹介する「マイトレーニング」。今年3月の東京マラソンで2時間18分20秒の自己ベストをマークした澁谷宥介さん(32歳)の記事を一部編集して紹介します。海外駐在先のオーストラリアで走力を伸ばせた秘訣は「豪州式トレーニング」にありました。


********


専門商社に勤務する澁谷宥介さん(32歳)は、最高気温が20℃を超えた今年3月の東京マラソンで2時間18分20秒の自己ベストを記録しました。昨年4月から赴任したオーストラリアで取り入れたのは、余裕度重視の豪州式トレーニングです。
澁谷さんは現地のランニングクラブの練習に参加し、地元の実力者たちとの練習を日々重ねています。「郷に入っては郷に従え」の考えのもと、それまでの追い込み型の日本式スタイルを見直しました。
澁谷さんが感じる豪州式トレーニングの特徴は、「1回の練習で力を出し切らないこと」。最大酸素摂取量を高めるようなスピード練習もほとんど行わず、30kmのマラソンペースでのペース走もしないといいます。「日本人は練習でやり切った感を求めがちですが、豪州式は腹八分目です」と澁谷さんは語ります。

毎週火曜の朝6時40分からは、芝生の430m周回コースで行われる現地クラブの練習会に参加します。メニューは週替わりで老若男女問わず毎回30〜40人程度が集まります。たとえば、マラソンペースの1200m(澁谷さんの場合はキロ3分15秒程度)、10kmペースの800m、5kmペースの400mを3セットこなします。つなぎのジョグもキロ3分40~50秒と緩めません。マラソンペースで2000m×4本の日もあり、どのメニューも30分以内に終了し、走行距離は8~9kmほどです。
木曜夕方には5000mを13分30秒で走るようなトップランナーたちとトラックで練習します。2000m(5分50秒)+300m(48秒)+1000m(2分50秒)を1セット走ります(トップランナーは3セット)。

赴任前は週2回のインターバルなどのポイント練習をほぼ全力でこなし、30km走もキロ3分20〜30秒で実施していました。そのため、現地の練習を初めて体験したときは「オーストラリアのトップランナーでも、トレーニングではこの強度か」と戸惑いもあったそうです。
現在の週間走行距離は100km前後で、月間走行距離は400km余り。日本にいた頃の月間550〜600kmからは大幅に減りました。しかし今は「このトレーニングが結果的に乳酸性作業閾値(LT値)付近での走りに繋がっているのでは」と澁谷さんは分析します。乳酸処理能力が高まり、ハーフマラソンペースが楽に感じられるようになったといいます。

「今年の東京は35kmまで余裕があった」と語る澁谷さん。「日本で練習していたら、今回の記録は出なかったと思います。今の追い込まない練習が自分にマッチしています」と話します。次のフルマラソンは7月のゴールドコースト。2時間17分切りを目指し、スピード強化を図りながら、豪州式トレーニングを継続する考えです。


********


澁谷さんのより詳しい練習メニューは、現在発売中のランナーズ7月号で紹介しています。



※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ10月号 8月21日発売!


速く、長く走り続けたいランナーのための
「超若返りトレーニング」

加齢によって走力が落ちたり長い距離が走れなくなってくるのは自然の摂理。とはいえ、工夫によって走力をキープ、あるいは向上させることは不可能ではありません。今号では「最大酸素摂取量」や「筋力」「ミトコンドリア」といった点から、どのようなトレーニングをすれば加齢の影響を抑えられるのか、科学的根拠も踏まえた「超若返りトレーニング」を紹介します。

大会新時代がやってくる!

新企画を打ち出す大会や新しいシリーズがスタートするなど、マラソン界には新しい話題が盛りだくさん。皆さんの大会選びの参考にもなる2026年1〜3月開催大会のトピックスを集めました。進化する大会を走りましょう!

100日間でサブフォー達成!
31日~60日目の目標は「超本気の5kmタイムトライアル」

今秋のフルマラソンに向け「100日間でサブフォー達成」を目指す企画。今号は「31~ 60日目の頑張りトレーニング」を解説します。
猪瀬コーチとclub MY☆STAR代表・岩本能史さんがサブフォー達成に適したペース戦略について語り合った「ネガティブスプリットで25kmから『抜きっぱなし天国』」も必読です。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

記事をもっと見る

ランニング初心者集まれ