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リーダーはフルマラソン3時間28分の女子大生 チームの合言葉は「HOP STEP RUNNING!」
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ランナーズで不定期連載中の、10~20代の走る若者たちを紹介する「若者だって、走る!」。今回は、所属大学の枠を超えて同世代の仲間に走る魅力を伝えている「NCA TOKYO」のメンバー3人の座談会を取材しました。記事を一部編集して紹介します。
- NCA(Nike Campus Athlete)とは?
- 「スポーツに対するイメージを再構築し、スポーツを大学生の日常にする」をミッションに掲げ、学生コミュニティとして2017年に設立された。ランニング以外にも、ヨガ、フットボール、スケートボードなどのイベントを定期開催する。ランニングでは「HOP STEP RUNNING!」を合言葉に、学生対象の無料ファンランイベントを都内で月2~3回開催している。
座談会参加メンバー
「大学受験期でも3kmの朝ランが習慣」
安部陽乃さん(4年・リーダー)
青山学院大学 コミュニティ人間科学部
ランニング歴4年。静岡県出身
元卓球部。フル3時間28分32秒
「高校時代にロンドンマラソン(10km)出場」
松本美沙希さん(2年)
立教大学 社会学部 メディア社会学科
ランニング歴1年。兵庫県出身
元バレーボール部。フル5時間7分30秒
「初の大会参加はボランティアでランナー先導」
菊池康介さん(2年)
神田外語大学 グローバルリベラルアーツ学部
ランニング歴1年。千葉県出身
元テニス部。大会出場未経験
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――学生対象のファンランイベントを開催している理由を聞きたいと思っています。まずは皆さんがランニングを始めたキッカケを教えてください。
安部 中学駅伝が始めたキッカケです。卓球部だったのですが学校で県大会に出場していて、メンバーを目指していました。出走は叶いませんでしたが、駅伝を通してランニングが楽しいと思うようになり、高校では趣味で走っていました。朝勉強をしてから、できる時は息抜きとして3km程度を走るようにしていましたね。
松本 私はイギリスの高校に通っていたんですが、そこで出場したロンドンマラソン(10kmの部)が原点です。学校で参加募集の案内があったので思い切ってエントリーしました。それまでランニングの大会には出たことがなく、きつくて厳しいイメージがありました。でも実際に走ってみたら雰囲気もお祭りみたいですごく楽しくて。ゴールした達成感もあり「走るのってこんなに楽しいんだ!」と気づいた瞬間でした。
――クラブの活動内容を教えてください。
安部 走ってみたい!と思った学生がすぐ参加できるように月に2~3回のランイベントを開催しています。初心者でも無理のないようなキロ6分を超えるくらいのペースで5km前後を走ります。普段は日比谷周辺や代々木公園、春には目黒川沿いの桜を見ながら花見を兼ねて走ることも。学生なら誰でも無料で参加できます。
菊池 SNSでもNCAの活動やランニングの楽しさが伝わるよう、ショート動画などを投稿しています。イベント参加者は、インスタグラムやTikTokを見て申し込んでくれる人や、メンバーが友人を誘って連れてきてくれることが多いです。
――ランニングの魅力を同年代に発信している理由はなんでしょうか?
安部 ランニングを通じて人とのつながりが増えました。NCAに入る前に社会人の方もいるランニングクラブに参加していましたが、本当にいろいろな方がいて。多様な価値観や、自分の知らない世界を知るキッカケになりました。ランニングに出会っていなければ、学生生活もこんなに充実していなかったと思います。だからこそ、同世代にもランニングの魅力を伝えたいという思いで活動しています。
松本 ロンドンマラソンに出場した時に、私の中でランニングの世界観がガラッと変わりました。在学していた高校では出場したのが学年で数人程度で、友だちからは「なんでそんなきついことするの?」「何のために出るの?」といった声が多かったんです。でも走ってみると、本当に楽しいし、充実感がありました。大会では様々な国籍の方や、大柄な体型の方までタイム関係なく自分なりに走ることをエンジョイしていて。走ることの魅力を正しく発信したいと思い、活動しています。
――合言葉が「HOP STEP RUNNING!」と聞きました。
安部 「Hop」は一歩を踏み出すこと。私たちは、走ることに対して抱かれがちなマイナスイメージを少しでも解消したいと思っています。一歩を踏み出せたら、次の「Step」で新しい自分に出会えるチャンスが生まれて、「Running」がどんどん好きになっていくはずです。
松本 高校や大学の友だちにランイベントへ参加してもらった時に「楽しかった」「ランニングって意外とハマるかも」と言ってくれて本当にうれしかったですね。自分が伝えたかったことがちゃんと届いていて、活動していてよかったなと感じました。
――出場して印象に残っている大会はありますか?
安部 23年の湘南国際でメンバー30名と完走したことが一番の思い出です。メンバーを募って半年間ほど練習プログラムを組んで出場しました。一人だけでは挫折してしまうと思い、メンバーで20km走を実施したり、LINEのグループチャットを作ってランニングに役立つ投稿をシェアしたり。初マラソンのメンバーも多く、同じ大会を完走した経験は、何にも代えがたい喜びでした。
菊池 まだ大会に出たことがないのですが、豊洲ナイトランでのボランティアが忘れられません。大学で募集があり、ランナーの先導役として自転車でコースを走りました。先頭ランナーのスピードにも驚いたのですが、走り終えた後の参加者の達成感にあふれた表情をみて、自分も充実した気持ちになりました。
――今後、挑戦したい大会はありますか?
松本 石垣島マラソンです。普段は行かないような場所に行って、旅行とランを楽しみたいなと。昨年出場したホノルルマラソンではゴール後にハワイアンドーナツのマラサダが提供されたので、次回出場する大会もフィニッシュ後にご当地グルメが食べられたらうれしいです。
安部 過去に国内外のフルを6回走っていますが、どのマラソンにも特徴がありますよね。イスタンブールマラソンではアジアとヨーロッパの架け橋になっているボスポラス大橋を走って感動しました。普段は歩行者は通行できず、マラソンの時だけ走れるのは特別感がありました。日本の大会も好きで、小布施見にマラソンに出た時は、地元の人が「頑張れ!」と声をかけてくれるのが本当に温かくてうれしかったです。また地方の大会にも参加したいです。
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発売中のランナーズ7月号では、今を走る若者たちの座談会全文を掲載しています。
大学生活の中でランニングをどのように楽しんでいるのか、ぜひご覧ください。
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