ニュース・記事
ランナーズonline
"本気"度の高いランナーが集結 第34回大田原マラソンが開催
|
写真/軍記ひろし |
第34回大田原マラソンが11月23日、栃木県大田原市の美原公園陸上競技場を発着点に市内を巡るコースで開催されました。
澄んだ青空に白い雲が散在する秋晴れの下、フルマラソンと10kmの2種目合わせて2,300人が出場。気温11℃とやや肌寒いコンディションで制限時間4時間(フル)のレースがスタートしました。
参加選手全員がサブ4以上を目指す大会は、希望すればエリートランナーのようにスペシャルドリンクを置くことができるなど、ランナーファーストに徹した運営が特色。ランナーそれぞれが「挑戦」の二文字を胸に刻んだ様子で、独特な雰囲気が漂います。
ランナーの“本気”を受け止める運営スタッフやボランティアの笑顔や対応には「良い結果を出してほしい」という思いが感じられます。
コースはスタートから前半緩やかに下って25km地点を谷底にゴールまで緩やかに上りという、高低図にすると明確なV字形。加えて那須おろしと呼ばれる北風が前半は選手を後押しし、同じく25km地点からきっぱり前進を阻む、選手にとってはすっかりおなじみの、後半の余力が鍵を握るレース展開となりました。
このコースの特徴がランナーの明暗を分けることに。3時間切りを狙った例では
「ハーフまでは下りで貯金して、25kmからはサブスリーペースの集団で風をかわす」(湯浅英樹さん、2時間59分57秒)
「前半はキロ4分15秒を上回らないように、いかにセーブするか」(飴本義一さん、3時間02分03秒)
と条件を見極めた戦略で結果をまとめたランナーもいれば
「たいしたことはないだろうと飛ばしていたら25kmで突然足が動かなくなって」(京谷和央さん、3時間20分33秒)
と手厳しい洗礼を浴びたランナーも。
晩秋としては強い日差しが照りつけましたが、時折り青空からパラパラ天気雨が舞い落ちる優しい気象条件の中、各エイドステーションではボランティアスタッフが選手を鼓舞して声を枯らし、沿道の市民の応援も温か。時間制限やコースの厳しさと心配りや印象的な運営が融合した大会となりました。
第34回大田原マラソン 大会結果
男子優勝 蜂須賀源選手(29)=東京陸上競技協会=2時間19分57秒
女子優勝 沢畠朋美選手(31)=さわはた~ず=2時間40分8秒
※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ創刊50周年記念号 11月21日発売!
1976年2月に創刊したランナーズは、おかげ様で50周年を迎えました。ランナーのみなさま、ご愛読ありがとうございます。
今号は50周年を記念し、ダブル表紙の特別版でお届けします。
当社50年の歴史から振り返る日本ランニング界、50年間の挑戦史
女性ランナーの増加から競技選手の活躍、都市型マラソンの拡大など、日本ランニング界50年の歴史を20ページにわたって掲載します。
◎日本の市民ランナーを速くした50年分のトレーニング
「ハードだけど実践してみたい」。そんな気持ちを抱いてもらえることを目指して紹介してきたトレーニングの中から、30のトレーニングを厳選しました。
◎広告から見るシューズ・グッズ50年の進化
過去50年間のランナーズに掲載された広告からグッズ進化の歴史をたどります。
◎創業者インタビュー「ランニングの世界はまさに多様性」
いかにして当社は立ち上がり、日本の市民ランニング界と歩みを共にしてきたのか? 当社創業者の橋本治朗氏に現代表取締役社長の黒崎悠がインタビューしました。
特別付録 ランナーズダイアリー2026
2026年のダイアリーは50周年特別版。50周年メモリアルコラム「忘れられないトレーニング」として、往年の名ランナーのトレーニングを掲載しています。読んで書いて、1年間日々のお供にご活用ください。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



