本サイトではより多くの方に快適に利用して頂ける様に、アクセシビリティ面を充分に考慮したコンテンツの提供を心がけております。その一環として、閲覧対象コンテンツのすべてにスタイルシートを使用して制作しております。現在閲覧に使用されているブラウザには、当方制作のスタイルシートが適用されておりませんので表示結果が異なりますが、情報そのものをご利用するにあたっては問題はございません。

ニュース・記事

ランナーズonline

RUNNERS ONLINE

女子マラソン2時間9分台突入 宗茂さんが見た新時代

2024年11月25日

世界で初めて女子で2時間10分を切ったルース・チェプンゲティッチ選手(写真/小野口健太)

世界で初めて女子で2時間10分を切ったルース・チェプンゲティッチ選手(写真/小野口健太)


10月13日のシカゴマラソンで、ケニアのルース・チェプンゲティッチ選手(30歳)が2時間9分56秒の世界新記録を樹立し、女子初の『サブテン』(2時間10分切り)を達成しました。そこで、1978年2月の別府大分マラソンで2時間9分5秒6(当時世界歴代2位)をマークし、日本で初めて2時間10分を切った宗茂さん(71歳、当時25歳)に、「女子のサブテン」について語っていただきました。


********


女子がオレの記録を出す時代なんだ……そんな感じですね。チェプンゲティッチのそれまでのベストは2時間14分18秒で、それを約4分30秒上回った。私が初めて2時間10分を切った時も、自己ベスト2時間14分59秒を一気に5分縮めたんです。あの時は弟(宗猛)の2時間12分台の記録を破るのが目標でした。

前年12月の福岡国際マラソンに故障明けで出たら全然動かなくて、そのレース中に別大に出ることを決めました。それからはがむしゃらに練習して、たまたま最高の状態でスタートラインに立てたのです。

当時は電光掲示がなく、各5km地点の50m先で係員が黒板に記録を書いて見せてくれたのですが、最初の5kmは15分20秒くらいと思ったら14分55秒でした。マラソンでは頭で追いつかないほど突っ走る、ハマるということがある。リラックスして余分な力が入っていないんです。初マラソンが良くて2回目以降ダメという選手がいますが、その裏返しですよ。彼女もそういう走りだったかもしれません。

私の場合、40kmまで世界記録ペースで、そこから1分遅れました。途中までは自分が世界で最初に時速20km(キロ3分ペース)の壁を超えられるかと思いました。ただ、当時は調子が良ければ給水は取るなと言われ、あの時も1度も給水しなかったので、最後はスタミナ切れですよ。もうちょっとうまい具合にいけばよかったのですが……。その点、彼女は後半もあまり落ちていませんね。私自身は肉体的には25歳、メンタルを含めて30歳がピークだったと思いますが、彼女はまさに30歳です。

(監督を務めた)旭化成で女子の選手を見ていて感じたのは、男子がマラソンのスタート地点に立つまでに20歳から始めて5年かかる一方で、女子は20歳から半年で42.195kmを走れます。男女でそれだけスタミナに違いがありますね。男子は5年の間に故障してしまうこともありますから、女子のほうがマラソンの可能性は大きいと言えるかもしれません。


********


現在発売中のランナーズ2025年1月号では、サブテンを達成するための条件や必要なトレーニング、厚底シューズについての考えなどを宗茂さんが詳しく語っています。ぜひご覧ください。


日本人で初めて2時間10分を切った宗茂さん



※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ2月号 12月20日発売!


記録向上を追い続けるランナー必読
「走歴10年の壁」はなかった!

これまで、弊誌も含めて多くの本などで「走歴10年の壁」説が語られてきました。しかし、今回ランナーズが実施したアンケートでは、走歴10年以上でも初サブスリー、サブ3.5、サブフォーを達成している人がかなりの割合でいることが判明。その理由とともに、10年以上走り続けているランナーが記録を伸ばすために必要なことを取材しました。

フル快走に効く「年末年始ドカ走り」

年末年始は普段よりも時間を作りやすい時期。特に今年の夏は猛暑が続き、ロング走が不足して秋のフルは思ったように走れなかった……というランナーに、年末年始「3日間で60km」の “新・ドカ走り” を新提案。この冬の練習計画にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

箱根駅伝ここに注目!!
【インタビュー】國學院大・前田康弘監督/東大大学院・古川大晃さん

1月2~3日に開催される第101回箱根駅伝の注目は、初優勝と “大学駅伝3冠” がかかる國學院大。さらに「関東学生連合チーム」には、本誌でもおなじみ29歳の東大大学院生・古川大晃さんがメンバー入り。
國學院大の前田康弘監督と古川さんにインタビューしました。



本誌購入は年会費7800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&過去12年分の記事が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

記事をもっと見る

ランニング初心者集まれ