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2時間14分のベストを目指す東大卒実業団コーチ 「速くなるには距離が重要。今は移動時も走っています」
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会見で話す近藤さん(中央)、その左が三津家さん、近藤さんの右が渡邉さん |
12月29日に開催される非公認フルマラソン「Beyond」の一部門として行われ、アマチュアランナーNo.1を決めるというコンセプトの「A1 Beyond feat. FH」出場選手による記者会見が都内で実施されました。
会見には東京大学時代に箱根駅伝に出場し、現在は実業団「MABP マーヴェリック」コーチと東京大学のコーチをしている近藤秀一さんが登壇。「目標は自己ベスト(2時間14分13秒)の更新」と宣言しました。
近藤さんは実業団と大学のコーチであるものの、会社員という本業も持っています。
「今は仕事や家庭と両立しながら運動量を確保するため、1日のうち何度も細かく分けて走っています。例えば駅まで1kmを歩く代わりに小走りにしたり、外出の際に目的地まで走って行ったり。1回に10kmや15kmといったまとまった距離を走ることに固執するより、分割してでも総走行距離を稼ぐのが重要と考えています。この方法で今は月450km、多い時は500km走っています。まずはベースとなる走行距離を踏んで、接地の衝撃に耐えられる脚をつくってから専門的なトレーニングをするといいのかなと思います」
同レースオーガナイザーの三津家貴也さんも賛同し、
「月間走行距離とマラソン後の筋疲労や筋損傷などには相関があります。ですので、日頃からジョギングをして脚づくりと体力づくりをした方がマラソン後に疲労がない状態を作れる。アフターケアだけでなくビフォーケアとして、走ってもらえればと思います」と一般ランナーへアドバイスを送りました。
また、近年はフルタイムの勤務をしながらも2時間10分台前半で走るような市民ランナーが増加しています。この点について近藤さんは、
「1つはSNSを通じて速くなるためのトレーニングが普及していること。もう1つは選手同士が連絡が取りやすくなって、実業団でなくても速い市民ランナーが集まってレベルの高い練習をする機会が増えていることだと思います」
同じくA1Beyond出場者で、青山学院大学で箱根駅伝優勝メンバーとなり実業団でも活躍、現在は仙台でランニングや運動に関する事業を展開する「RUNDY」代表の渡邉利典さんは
「日本全体の働き方によるものかなと思います。全体的にクリーンになってきて、フレックスタイム制であったり、各自のスタイルに合わせて働くことができているのではないかと思います」
Beyondは12月29日10時30分スタート、三津家さんのYouTubeチャンネルでLIVE配信予定です。
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