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新監督率いる立教大が全日本大学駅伝初出場へ! 練習量を増やせた要因は?
全日本大学駅伝選考会で3組2着の林虎大朗選手(左)と3着の國安広人選手 |
全日本大学駅伝(11月3日)の出場権を懸けた「全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会」が6月23日に神奈川・相模原ギオンスタジアムで開催され、5位の立教大が大学創立150周年という節目の年に初の伊勢路行きの切符を手にしました。関東地区からは立教大のほかに東海大、東洋大、早稲田大、日本体育大、帝京大、神奈川大の計7校が出場権を獲得しています。
立教大は箱根駅伝の第100回記念大会出場を目標に掲げて2018年11月から「立教箱根駅伝2024」事業をスタートさせ、1年前倒しで第99回大会(2023年1月)に55年ぶりに本選復帰を果たしました。今年1月の第100回大会にも2年連続で出場しましたが、昨年10月の箱根駅伝予選会を前に前監督が解任される事態があり、しばらくは学生主体のチーム運営が続いていました。
そんな中、今年4月に新たに男子駅伝監督に就任しチームを率いることになったのが、今年3月まで母校・駒澤大でコーチを務めていた高林祐介氏です。
「学生主体だった期間の練習を見せてもらうと、じっくり取り組む泥臭い練習が抜け落ちていると感じました」と高林監督。学生との対話を重視し、土台づくりから着手したそうです。
例えば、普段のジョグであれば、以前は「ポイント練習前は15分や30分で終わる選手もいて、練習のための練習になっていた」のを12kmから15kmと距離に幅を持たせて、自分の体調に合わせて選んでもらうようにしました。また、「朝練習や月曜日や土曜日には少し長めの快調走やロング走に取り組んでいます」と言います。
「彼らからしたら、全体的に練習量が増えていると感じているかもしれませんが、まだまだ全然距離は踏んでいません。(量が増えたのは)高校生が大学生になったぐらいで、正直、そんなに(練習量は)やっていません」
高林監督はこう言いますが、5月の関東インカレ(2部)ではさっそく存在感を示しました。
1500mでは青木龍翔(2年)が優勝し、大塚直哉(3年)も4位入賞。ハーフマラソンの稲塚大祐(4年)、3000m障害の中田紫音(4年)はともに自己ベストで5位に入るなど、長距離種目で多数の入賞者を出しました。
そして、今回の全日本選考会に向けては「(エントリーされた)13人はしっかり練習をやれていたので、誰を使っても同じぐらいの準備はできていた」と言い、自信を持って大会に臨みました。
この選考会は、各校8人の選手が4組に分かれて1万mのレースを走り、その合計タイムを競うというもの。立教大は1組目から通過圏内でレースを進めると、3組を終えた時点で総合3位に浮上しました。留学生など各校のエース級が起用される4組では順位を落としましたが、5位に踏みとどまって本大会出場を決めました。
「チームが一つになれているかと言ったら、やっぱり課題はある。夏合宿がカギになってくる」
秋には全日本大学駅伝の前に箱根駅伝予選会も控えています。「立教箱根駅伝2024」事業の「フェーズ2」として箱根駅伝のシード権を目標に掲げており、これからどんなチームに変貌を遂げるのか、高林監督の手腕に注目が集まります。
(福本ケイヤ)
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