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箱根駅伝予選会で10年ぶり復活の東京農業大 留学生の採用は「もちろん考えましたよ(笑)」
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箱根駅伝予選会で日本人トップの9位に入った東京農業大の前田和摩選手(写真/河原井司) |
第100回東京箱根間往復大学駅伝競走大会(通称:箱根駅伝)予選会は10月14日、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地をスタート、国営昭和記念公園にフィニッシュするハーフマラソンコース(21.0975km)で行われ、全国から史上最多となる57大学665人が出場しました。
総合1位は前回に続いて大東文化大で、日本大、神奈川大、中央学院大、東京農業大、駿河台大の5校が本大会復活を決めました。一方、東京国際大と専修大が連続出場を逃しました。
個人では留学生のシャドラック・キップケメイ選手(日本大)が1時間0分16秒で1位となり、日本人では1年生の前田和摩選手(東京農業大)がU20日本記録にあと1秒と迫るU20日本歴代2位の1時間1分42秒で最上位(9位)に入りました。
ランナーズ9月号では今回10年ぶり70回目の箱根駅伝出場を決めた東京農業大の小指徹監督のインタビュー記事を掲載しています。その一部を抜粋して紹介します。
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6月17日に行われた全日本大学駅伝の関東学連選考会で、東農大は5位に入り、実に14年ぶりの伊勢路への切符を手にした。
――1年生の前田和摩君が初の1万mながら日本選手トップの3位(28分3秒51)に入る大健闘でした。
小指 報徳学園高(兵庫)時代にトラックの1万mは走っていませんが、高2の県高校駅伝ではコースの厳しい1区(10km)で28分台を出しています。シュッとした体型、前に出る気持ちの強い長距離向きの選手で、高1の頃から来てほしいと声をかけてきた。間違いなくこれからの学生長距離界の中心を担う選手です。将来的にはマラソンでオリンピック、しかもメダルを取りたいと、大きい目標を持っています。
――近年苦戦している背景は?
小指 90年代に入ってからの時代の流れについていけなかったということでしょう。学生スポーツには、選手の流れがあります。選手は4年経てばいなくなるので補強の流れが重要ですが、そこには各大学の特色、校風なども関わってきます。ウチは食糧環境経済学科という文系の学科もありますが、基本は理系の大学です。1学年に10人の推薦枠をいただいていても、どこの学科に推薦するかは難しい。農業スポーツ科とかありません(笑)。推薦した生徒にも小論文と面接が課せられ、論文を書けないと通らないし授業も厳しい。附属高校であろうとも、ある程度の学力を持っていない選手は採れません。加えて社会的変化もありました。女性の社会進出があり、女子が増えたためか入試の偏差値も上がって狭き門になりました。
――留学生の採用は?
小指 もちろん考えましたよ(笑)。実際、キャンパスにはいろいろな国の留学生がいます。昔、亜細亜大にビズネ・ヤエ・トゥーラというエチオピアの選手がいて、確か一般留学生だった。我々もキャンパスでスラッとしたケニアからの留学生を見つけたので、走ってみないかと声をかけました。やりたくないと断られましたが……(笑)。
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ランナーズ9月号では東京農業大の歴史や、小指監督がダイエー時代にチームメイトだった中山竹通選手の話題なども紹介しています。
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