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自己ベスト2時間16分&17分 双子ランチューバーが伝える「頑張ることはカッコいい」
ランニング食堂こと山田祐生さん(左)とまるお製作所部長ヒロこと山田泰生さん |
現在発売中のランナーズ11月号では、近年人気上昇中のランニング系YouTuber(ランチューバー)11人を紹介しています。その中から、兄弟それぞれが別のチャンネルで配信する「ランニング食堂」こと山田祐生さん(31歳・自己ベスト2時間17分)と「まるお製作所部長ヒロ」こと泰生さん(31歳・自己ベスト2時間16分)の実力派双子ランチューバーによる対談を抜粋して掲載します。
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編集部 祐生さん(兄)は「ランニング食堂」、泰生さん(弟)は「まるお製作所ランニングクラブ」の名でそれぞれ動画配信を行っています。2人がYouTubeを始めたキッカケを教えてください。
まるお製作所部長ヒロ(以下ヒロ) 当時営業マンで営業ツールのひとつとして始めました。「今の時代YouTubeやSNSを活用しないとお客さんとれないですよ」と話す中で、まずは自分が「素人でも視聴者を集められる」ということを示そう、と思ったのがキッカケです。
ランニング食堂(以下ラン食) 先に始めていたランチューバーの投稿を見たときに、フル2時間27分の自分が参入したらもっと面白い動画が撮れそうと思ったのがキッカケです。初めは視聴回数5回、見ているのは自分と弟だけでしたが(笑)
編集部 いつ頃から再生数が伸び出したのでしょうか。
ラン食 弟が19年の金沢マラソン前に「2時間20分で走ります」とYouTubeで宣言して、ハーフ69分台で通過したんです。ランチューバーの中では突き抜けたタイムを出したことで視聴者が増えたのだと思います。
ヒロ 金沢マラソン前後で(視聴者が)1.5倍になり、コメントもかなりつきました。「金沢マラソンマジック」です(笑)。
ラン食 それを見て、次は自分だと思って挑んだのが同年の富士山マラソンです。額にカメラをつけて走って優勝して、1週間後の湘南国際でも優勝しました。ランチューバーがフルマラソンで優勝、というのは恐らく僕が初めてだったと思います。
編集部 YouTubeでどんなことを伝えたいですか?
ラン食 自分の練習を見てもらうVLOG(※ブログの動画版)やトレーニング理論を伝える動画が多いのですが、一番言いたいのは「頑張ることはカッコいい」ということです。
ヒロ 僕らがとことんタイムを目指して走っているところを見てもらって、仕事をしていてもマラソンをこれだけ極められる、ということを示したいです。
編集部 本気でやることの面白さを伝えたい、ということでしょうか。
ラン食 はい。「青春」ですね。僕らは学生時代の陸上競技を不完全燃焼で終わっているので、今やっと青春をやっている、という感覚があります。
編集部 2人はまるお製作所RCというコミュニティも運営しています。
ラン食 僕と弟で2時間20分切りを目指すトレーニングをやっていた時に、せっかくなら同じ目標を目指す人と一緒に走れたら、と思いSNSで「練習仲間募集」を呼びかけたのが始まりです。3時間前後のタイムの人も集まるようになって、幅広く募集するようになりました。
編集部 YouTube配信、コミュニティ運営のほかには、どんな活動をしていますか?
ラン食 今は石川を拠点に、ランニングトレーナーとしてパーソナルの指導とランニング系のウェブライターで収入を得ています。僕は全国高校駅伝も箱根駅伝も走っていないけど、そういう人でも陸上でご飯が食べていけるんだ、というモデルを示すのが大きな目標です。
ヒロ 僕は練習時間を確保するために営業マンからウェブ系の会社に転職して、パート契約という形でフルタイムで働きながら動画制作もやっています。これからやっていきたいのは、ウェブの知識や動画制作のスキルを活かして、他のランニングコミュニティの発信をお手伝いすること。もうひとつ最近できた目標が、市民ランナーのアスリート採用、のようなサービスです。例えば水曜日だけ早く仕事を終えて練習できる仕事を紹介するとか。市民ランナーが速くなるには、練習環境の構築が大切だと思っています。
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誌面では2人を含んだ11人のランチューバーお勧めする「効果バツグンのハードトレーニング」も紹介。ぜひお手に取ってご覧ください。
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