ニュース・記事
ランナーズonline
RUNNERS ONLINE研究者からのアドバイス 自分にあった厚底シューズは「〇〇」で選ぶべき!
|
現在発売中のランナーズ8月号では13メーカーにご協力いただき、各社の最新厚底シューズを紹介。また、東京大学大学院生で箱根駅伝の関東学生連合メンバー、古川大晃さんと筑波大学大学院で厚底シューズについても研究する小川慶図さんの2人が、「そもそもなぜ速く走れるの?」「市民ランナーにも効果があるの?」といった様々な疑問に答えてくれました。今回はその中から、「自分にあった厚底シューズの選び方」に対する小川さんの返答を抜粋して紹介します。
********
小川さんが日本体力医学会で発表した「ランニングシューズの違いがランナーの走の経済性に与える影響について」という実験結果では、ナイキのアルファフライ、アシックスのメタスピードスカイを着用した場合、従来のシューズに比べてストライドが伸び、ピッチは低下することがいずれも確認され、「走の経済性(ランニングエコノミー)を改善することが明らかにされた」と結論づけています。
ちなみに、その後、メタスピードエッジで実験したところ、スカイと同様の結果が得られたといい、「各社のシューズはどれもすでに一定のレベルに達しているといえるのではないでしょうか」
こうなると、どれをはけばいいのか迷いそうですが、小川さんは「結局、個人的には自分がはいてテンションが上がる(速く走れそうと思う)シューズを使うのが一番いいと思っています。ランナーにはそれぞれ身体やフォームに個性があり、最適なシューズは違う可能性が高いからです」と語っています。
そのうえで、参考になる実験を紹介してくれました。それは、薄底シューズに100gずつ重りを追加していって、ランニングエコノミーを調べた研究で、重りなしの一番軽いケースが最もエコノミーが良くなる結果が出たといいます。「つまり、同じぐらい気に入ったシューズが2足あるのなら、軽い方を選べばいいと思います」というのが小川さんの意見でした。
********
さらに、8月号の誌面では「薄底から厚底になって変わった10のこと」やサブスリーランナーでもある読売新聞の近藤雄二記者が最新13足をはいた感想も掲載しています。ぜひご覧ください。
※こちらから記事検索ができます。
ランナーズ3月号 1月22日発売!
解決します!
「どうしても、サブフォーができない」
2023年度の全日本マラソンランキングでは、サブフォーランナーは全完走者のうち27.4%にあたる8万6815人。ジョギングだけで達成してしまう人がいる一方、ロング走やスピード練習をして走り込んでいるのに、届かないランナーもいます。そんな「努力しているのにサブフォーができないランナー」がどうすれば4時間を切ることができるのかを、専門家やコーチの協力のもと解決します。
特別寄稿
マラソンの「30kmの壁」の正体 「エネルギー枯渇説」よりも「脳がかけるブレーキ説」
フルマラソンを走るランナーであればほとんど誰もが聞いたことのある言葉であろう『30kmの壁』について、内科医でサブスリーランナーの北原拓也先生がYahoo!ニュースでそのメカニズムをまとめた記事を発表し、大きな反響がありました。それを受け、本誌では北原先生にさらに詳しく加筆をしていただいた記事を掲載します。
走って輝く人生100年時代
91歳の現役ランナーが語る「マラソンは究極の人生の目的」
2023年度全日本マラソンランキングの最高齢ランナーである北畑耕一さん(91歳)は伊藤忠商事を経て外資系日本法人の代表を歴任、退職後に74歳で走り始め、これまでにフルマラソンを32回完走。2024年は国内外で3つのフルマラソンを完走しました。
90歳を過ぎてもフルマラソンを走り続ける活力の源を探りに、編集部が北畑さんのある一日に密着しました。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。