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【私のサブ4作戦 03】「ガチユル走」と「坂ダッシュ」で壁を乗り越えた発展途上の67歳
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定年退職を機に60歳から走り始め、5年後にサブフォーを達成した松田倫子さん(67歳)。
その間に乗り越えてきたこと、取り組んできたことを紹介してもらいました。
「ガチユル走」で脂肪燃焼能力をアップ
「いつかフルマラソンを!」と教職を定年退職後、60歳から走り始めた松田倫子さん(67歳)。
翌年には10km、ハーフと順調に完走しますが、30km走で、終盤身体が動かなくなってしまうという苦い体験もします。
「脂肪燃焼能力がまだ低い」と考えた松田さん、その対策として「ガチユル走」に取り組むことに。
「ガチユル走」とは、「短時間の高強度運動の後に、マラソンの目標ペースの8割程度で走ることで、脂肪燃焼能力が上がる」という理論をもとにしたトレーニングで、「1km(自分なりのハイペース)+3分休」×2セット → その後7kmジョグというようなトレーニングを実践。
こうして迎えたデビュー戦、2018年の北九州マラソンでは4時間24分49秒とう予想以上の好記録で、早くも次なる目標「サブフォー」を意識し始めました。
ところがその後2年間、サブフォーは近づいてくれませんでした。
原因は後半の失速。30km過ぎから極端にタイムが落ちてしまうためでした。
スピード練習と30km走で「30kmの壁」を打破!
30kmの壁を克服するために松田さんが取り入れたのがスピード練習(週1回)と30km走(2週間に1回)でした。
中でも松田さんが効果的だったと感じているスピード練習が「坂道ダッシュ」。
「年をとると平地でのダッシュよりも坂道のダッシュのほうがいいと聞きまして」
A:150m坂ダッシュ×7本 → その後ジョグ10km
B:300mの坂を8割の力で上り8割の力で下る → そのスピードのまま平地1000m×5本 →その後ジョグ10km
これを交互に1週間に1回行い、8カ月後には15分くらいタイムを縮めることができ、後半ガタッとタイムが落ちることはなくなったと言います。
こうして2020年12月の神戸トライアルマラソンで3時間58分49秒でサブフォーを達成。
その後のコロナ禍で一度は体力を落としながら、今年のさが桜マラソンでも3時間57分40秒で記録更新。
松田さんはいま、さらなる更新が楽しみな発展途上にあります。
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- 松田 倫子さん(67歳)
ランニング歴7年。
定年退職となった60歳から走り始め、2018年の北九州マラソンでフルマラソンデビュー。
ランニングのテレビ番組などからヒントを得て「ガチユル走」「坂ダッシュ」などを取り入れ2020年12月の神戸トライアルマラソンで3時間58分49秒でサブフォーを達成。
その後のコロナ禍でレースに出られないことから一度は走力を落としてしまったけれど、2023年のさが桜マラソンで3時間57分40秒で記録を更新。
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