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「始発で帰って15km走る」小林香菜選手が相談した国家公務員はフル2時間19分台
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2月の姫路城マラソンで7位(2時間26分29秒)だった坂本隆哉さん(写真は本人提供) |
東京世界陸上女子マラソンで7位に入賞した小林香菜選手(大塚製薬)。その小林選手が早稲田大学時代に「仕事とマラソンの両立」について相談した相手が総務省の坂本隆哉さん(※現在は北海道庁総務部長兼北方領土対策本部長に出向中)です。自身も早大同好会出身で、フル2時間19分27秒(2015年)のベストを持つ坂本さんに、どのように走ることと向き合っているのか聞きました。
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小林さんとはメールでのやり取りでしたが、当初はぜひ入省してほしいという思いがあったので、自分なりに仕事とランニングをどう両立したかを伝えました。私は大学時代のフルマラソンのベストが2時間50分台でしたが、最初の地方赴任地だった熊本県時代、1年目で2時間27分台まで伸ばせました。目標を持って取り組むことで、仕事とランニングの両立はできると考えています。
確かに国会の会期中などは忙しいし、睡眠時間が数時間ということもあります。しかし、そんな時こそ走り続けることは精神衛生上の支えになります。例えば、本当に忙しい時は始発電車で帰宅し、1時間で15km走って、シャワーを浴び、すぐに出勤するということもありました。それでも、毎朝走ることで生活のリズムが作れますし、出向で地方勤務となった際は、時間の余裕もできて思う存分走れます。
平日は朝の1時間しか走りませんが、週末は速いペースでの20kmや、少しペースを落とした40kmをやったりします。限られた時間の中で効率よく練習することを心がけています。月間走行距離は500kmです。
私は早大同好会出身で、早稲田ホノルルマラソン完走会だった小林さんとは違うサークルですが、親近感を持っています。東京世界陸上で見事入賞した小林さんを見て、今46歳の私も、年齢を言い訳にせず頑張らなくてはと思いました。まずは50歳まで2時間半切りを維持することを目標にしていきます。小林さんにはこれからもマイペースで走ることを楽しんでほしいです。
(取材・文=近藤雄二/読売新聞編集委員)
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マラソンで女子の小林香菜選手(大塚製薬)が7位に入賞。小林選手は早稲田大学時代、「早稲田ホノルルマラソン完走会」というサークルに所属していました。サークル出身の元市民ランナーが世界陸上入賞にたどり着いた強さの裏側に迫ります。
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