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「60代女性サブスリーの壁は破られた!」日本の2人が世界を引っ張る
(写真/塩川真悟) |
現在発売中のランナーズ7月号では、「マラソンはやっぱり記録挑戦が面白い!」と提言し、自己ベストを目指して挑戦を続けるランナーや、そのために必要なトレーニングを紹介しています。
今回は今年、史上2人目の60代女性サブスリーランナーとなった吉光和恵さんを紹介します。
いつまでもサブスリーし続けたい
4月23日朝、吉光さんは岡山市の総合運動公園で開催された練習会「BASE練」で、約21kmをキロ4分20秒で走破しました。
同じ集団で走っていたのは男性ばかり。ゴール後「(速い男性に交ざって走るのは)気持ちいいです」と笑顔を見せました。
50歳からダイエットのために走り出した吉光さんは2016年のおかやまマラソンで初サブスリー(2時間56分2秒)を果たすと、59歳で迎えた21年の金沢マラソンでは2時間52分49秒の自己ベストを更新。
「いつまでもサブスリーし続けたい」と3時間切りへのこだわりを見せます。
「私は昔から進学先も就職先も妥協してきました。だからこそ、今は市民ランナーの到達点であるサブスリーを続けたいんです。それに3時間を切れば、大阪国際女子マラソンのようなハイレベルなレースに出られます。仕事をしながら記録を出しているランナーは尊敬できる人ばかりで、会場ではみなさんがアドバイスをくれる。この年齢になると誰かから注意されたり助言をもらえる場面はなかなかありませんから、こういったレースに出続けることで、ランナーとしても人間としても成長できると思っているんです」昔は「60歳になったらサブスリーするのは無理だろうと思っていた」といいます。考えが変わったのは弓削田さんの記録を見てから。「60代でもできるんだと希望をもらいました」
現在は毎週土曜日にBASE練で21km走を行い、日曜日は30~50kmジョギング、水曜日はひとりで1㎞×7本+200m×5本などの練習を重ね、月に約500km走り込んでいます。
「サブスリーを狙うなら週1回は3時間以上走るべきだと思って、日曜にロングジョグをしています。練習は絶対やり遂げたいので、脇骨を骨折しても練習会に参加したことがあります」
これだけのハードトレーニングを積んで、加齢を感じることはないのか?
「もちろん昔より回復は遅くなっていますが、年齢のせいにはしたくない。ケア次第で衰えを食い止めることはできると考えています。転職したおかげで今春から睡眠時間を増やせていて、日々の食事もこれまで以上に栄養に気を付けています」今後の可能性については、「まだまだ行けると思っています。昔は60歳っておばあちゃんのイメージでしたけど、今はそんなことないですからね。恩人である弓削田さんの記録も塗り替えたいと思っています(笑)」
現在発売中のランナーズ7月号では研究者が語る「心の壁」と題し、60代でサブスリーを達成した背景を心理面からも解説しています。
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