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ランナーズonline

コロナ禍の芸人ランナー「収入は10分の1に……」

2021年5月27日

高校時代は「全国高校駅伝」に出場。コロナに負けず、鉢巻に刺繍された「電光石火」のごとく活躍できるか?

高校時代は「全国高校駅伝」に出場。コロナに負けず、鉢巻に刺繍された「電光石火」のごとく活躍できるか?


吉本興業所属のお笑い芸人「げんき~ず」宇野けんたろうです。コロナ禍での一年をリアルに語ります。
お笑い芸人としてランナーとして毎日戦い続け、今に至るまで地道に活動をしてきました。芸人の仕事が増えて、走りの調子も上がり「東京マラソン2020」では、ベスト記録の更新を狙っていました。しかしそんな自分の気持ちは全て打ち砕かれました。
「新型コロナウィルス」
今までに聞いたことのないものに、全ての歯車を狂わされました。「お笑い公演全中止」「イベント中止」「マラソン大会中止」「番組ロケも全てバラシ」。先の見えない生活で目の前が真っ暗になりました。収入は10分の1まで下がり、自分はこんなにも弱いものなのかと痛感させられました。

ようやく掴んだ、お笑い芸人にとっての一番の目標である「芸でご飯を食べていく」が、一気に崩れていったのです。
妻と娘のためにも気合いを入れた毎日を送らなければならない。でも仕事が全くないからどうしようもない。家にいると頭がおかしくなりそうな毎日……。アルバイトを始めました。「高齢者へのお弁当配達」「回転寿司、焼き鳥屋、実家の割烹料理屋」。アルバイトをしている時に自分はこれでいいのか? お笑いをして走ることが仕事じゃないのか? 俺のステージはここじゃないだろ? 何百回思ったことか分かりません。決してこのバイトが嫌だからではない。このご時世に働けるだけで本当にありがたい。一時は走ることができないくらいに追い込まれていました……。だけど、やっぱり走ろう、ここで辞めたら本当に終わってしまう。

朝5時に走ってからバイトを一日何軒も掛け持ちしました。大変だけど、やっぱり走るのはいいなとしみじみ感じました。ある日バイト終わりに銭湯に行きました。
以前は時間があれば銭湯によく行っていたけど、この1年間は、そんなリラックスする余裕もありませんでした。久しぶりの銭湯は最高でした。「整う」ってこれなんだな。

走ってから銭湯に入ったらいいな。あれ? 銭湯ラン!? もしかしてこれはいいかもしれない!! すぐさま行きつけの銭湯「黄金湯(東京都墨田区)」に提案して、開催できることが決定しました。だがそんなに甘くはありません。
「緊急事態宣言」
これに悩まされました。延期、延期、延期の繰り返しでため息しか出ませんでした。だけど2回目の緊急事態宣言が解除された4月17日にやっと「黄金湯銭湯ラン(参加料2500円)」が開催できました。当日は「こんな状況だけど開催してくれてありがとう」の言葉を聞きました。厳しい環境だけどやって良かった。とにかく前に進まないと始まらない。もがいて頑張っていれば、必ず報われる。だって高校を卒業して芸人になってから何年も、芸だけで飯を食うことはできず、アルバイトをしながら暮らしていたじゃないか。銭湯ランはこれからのスタートのきっかけです。俺はまだ終わってない。


お笑い芸人になってからの宇野さん(写真/小野口健太)

お笑い芸人になってからの宇野さん(写真/小野口健太)





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練習変えずにフルが5分速くなる(?)
「ランナーよ、ピッチを上げろ!」

1月の大阪国際女子マラソンで日本人トップの2位に入り、世界陸上の日本代表に選出された小林香菜選手は1分間のピッチ数が220以上。取材を行うと、「ピッチを上げる」ことは市民ランナーがタイムを上げるのに適した方法でした。特に中高年ランナーの皆さんはピッチ増によるタイム短縮の可能性大! 速くなりたいランナー必読です。


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