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【連載:バックヤードウルトラ⑧】「当然来てくれるよね?」世界最大レースからの招待状(世界のバックヤードウルトラを走る ― シドニー編 前編)

2026年5月15日

2026年4月Sydney's Backyard Ultra (オーストラリア)のスタート直前、ひしめき合う選手たちと立ち並ぶテント (SBU大会公式)

2026年4月Sydney's Backyard Ultra (オーストラリア)のスタート直前、ひしめき合う選手たちと立ち並ぶテント (SBU大会公式)


「1時間で6.7km走る」ことを身体の限界まで繰り返す、バックヤードウルトラという競技をご存知でしょうか。近年国内外ウルトラランナーの間で人気が高まりつつあります。この競技に魅せられて脱サラ、大会に参加するだけでなく自身でも大会を企画、さらには普及活動も行っている水野倫太郎さんがその魅力について綴る連載です。


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「走るはつなぐ」いつかのちょっとした出来事が、思いもかけぬ未来に導いてくれる。3月のポーランドでのバックヤードウルトラ出場も、まさにその一つでした。4月もまた、そんな出来事が。
実は、私は、今年、3月、4月、5月(今月末)と海外のバックヤードウルトラを転戦中です。今回は、4月に出場した、オーストラリアのSydney's Backyard Ultraのエピソードをお届けします。

かのぼること2025年2月26日、新宿のとあるランニングショップのグループランニングイベント。たまたま旅行で日本に遊びに来たというオーストラリア人の青年が参加していました。彼の名は、Alex Treglown。
つい2日前に、主催者兼選手として臨んだバックヤードウルトラ神奈川を終えた私も、そのグループランニングに初参加。そこで想いもかけない会話が生まれたのです。
「僕はオーストラリアでバックヤードウルトラを運営をしているんだ」「え!僕もちょうど先週、地元でバックヤードの運営兼選手をしたばかりだよ!」
お互いにとって予想外でした。グッと心の距離が近くなり、連絡先を交換したのも、自然なことです。それからは、ごくたまにSNS上でメッセージを交わす間柄に。
2025年6月にオーストラリアのDead Cow Gully Backyard Ultraで私が自己ベストの94時間,630kmを記録した際は、驚きと祝福を示すメッセージをくれました。
2025年10月にアメリカの世界選手権に出場した際は、私が映し出されたYouTube LIVEのスクリーンショットと励ましの言葉、そしてこんな一文が。

Now you just have to come to Sydney’s next year.
当然、来年のシドニーのレースに来てくれるんだよね?

そんなニュアンスでした。

Alexが手がけているのは、世界最大級の参加者規模を誇るSydney's Backyard Ultra。
彼によると、2026年大会は参加者定員を700名に設定するということでした。
700名! 実現すれば、史上最大のバックヤードウルトラです。
開催時期は4月。既に3月のポーランドのバックヤードウルトラへの参戦を決めていましたが、世界のどこにもまだ存在しない規模のバックヤードウルトラ。出ないわけにはいきません。二つ返事で出場を決めてしまいました。

例のごとく、勢いとご縁に導かれるままに、レース出場を決めてしまった私に、またしても救いの手が。
2025年のDead Cow Gullyで共に走った、Sydney在住のPeterがホストとして宿泊先とレース機材の手配を約束してくれたのです。
そして、バックヤードウルトラに必要不可欠なサポートクルーは、これまたDead Cow Gullyで出会ったニュージーランド人のRockyが、はるばるニュージーランドから来てくれることに。加えて、Dead Cow Gullyでサポートクルーを務めてくれたオーストラリア在住日本人のジュンさんもゴールドコーストから駆けつけてくれることになりました。

「走るはつなぐ」な出会いに助けられてスタートラインに立ったSydney's Backyard Ultraの挑戦と共走の模様はまた次回。


2026年4月Sydney's Backyard Ultra (オーストラリア)。前列右から、Scott、水野倫太郎、Peter。同じテントの仲間たちでの共走 (SBU大会公式)

2026年4月Sydney's Backyard Ultra (オーストラリア)。前列右から、Scott、水野倫太郎、Peter。同じテントの仲間たちでの共走 (SBU大会公式)


<プロフィール>
みずの・みちたろう
プロウルトラランナー。1995年生まれ。神奈川県秦野市在住。バックヤードウルトラを主戦場に、2024年、2025年、日本代表として世界選手権に出場。自己ベストは 94LAP/約630km。
活動の軸は、走ること・伝えること・つくること。『走るはつなぐ』『共走』をテーマに、「丹沢ループス」「バックヤードウルトラ神奈川大会」等のイベント企画やバックヤードウルトラのドキュメンタリー上映会・ポッドキャスト配信にも精力的に取り組む。2026年は海外バックヤードを転戦予定。



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