本サイトではより多くの方に快適に利用して頂ける様に、アクセシビリティ面を充分に考慮したコンテンツの提供を心がけております。その一環として、閲覧対象コンテンツのすべてにスタイルシートを使用して制作しております。現在閲覧に使用されているブラウザには、当方制作のスタイルシートが適用されておりませんので表示結果が異なりますが、情報そのものをご利用するにあたっては問題はございません。

ニュース・記事

ランナーズonline

実業団チームを発足したM&A仲介会社創業者は元箱根ランナー

2025年10月31日

専修大時代に2度箱根駅伝を走った株式会社M&Aベストパートナーズ共同創業者で代表取締役副社長の松尾直樹さん(35歳)。「11月の福岡マラソンでサブスリーを目指し月間200~250km走っています」(写真/軍記ひろし)

専修大時代に2度箱根駅伝を走った株式会社M&Aベストパートナーズ共同創業者で代表取締役副社長の松尾直樹さん(35歳)。「11月の福岡マラソンでサブスリーを目指し月間200~250km走っています」(写真/軍記ひろし)


月刊ランナーズで好評連載中の「トップランナーのビジネス×ランニング」。企業の経営者や組織のトップに立つ人にランニング実践者は多く、そんな “トップランナー” にとって走ることはビジネスにどんな影響を与えているのかをインタビューする連載です。発売中の12月号に登場するのは、、M&A仲介事業を行う株式会社M&Aベストパートナーズ共同創業者で代表取締役副社長の松尾直樹さん(35歳)です。同社は2023年にMABPマーヴェリック陸上部を発足。プロランナーの神野大地選手をプレイングマネージャーに迎え、自身も専修大時代に2度箱根駅伝を走った松尾さんが部長を務めています。


********


――まず陸上競技の話を聞かせてください。松尾さんは専修大学で2度、箱根駅伝を走っています。

「1年と3年で山下りの6区を走りました。2年時は前日に発熱して欠場、4年時はチームが本戦に進めませんでした」

――専修大卒業後、就職先に証券会社を選んだのはなぜですか。

「証券会社の営業は陸上競技に近いと感じたからです。自分が頑張れば成績が上がり、より高い給料をもらえます。2年間リテール営業をして、120人いた同期の中でトップの営業成績を収めました」

――そこからM&A仲介の会社に転職した経緯は?

「学生時代に、ベストセラーになった『金持ち父さん貧乏父さん』を読んで、将来、ビジネスオーナーになりたいと思いました。そこで22歳の時に『30歳で純資産として1億円を貯める』という目標を定めました。このまま証券会社の営業をしていたのではそこまで稼げないと感じて、M&A仲介の営業にチャレンジしようと決めました。M&A仲介を通じて経営者からビジネスの哲学や戦略を学べるとも考えました」

――22歳で1億円を目指す人はなかなかいません。そこに至る背景に何があったのですか。

「今思うと、大学4年時に箱根駅伝の本戦に進めなかったことが転機になりました。3年で競技に燃え尽きていたのもあり、4年時は、就職後のことを考え英語を猛勉強。3カ月カナダ留学をしました。カナダに渡ってから英語がろくに話せないまま、バスで各地を放浪したら、怖いものがなくなりました。自分でやろうと思えば何でもできる、ミスを恐れず何でもやってみようというエネルギーが湧いてきたんです」

――それが、スケールの大きな目標を定める原点になったわけですね。

「ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』を読んで、自分がなりたい姿を強烈に思い描いていれば実現する、と教えられました。強烈に考えていると、実現するための情報を自然に拾いにいくからです。そのためには、まず期限付きの定量的な目標を定めなければなりません。いまも今期の目標をスマホの待ち受け画面に貼っています」

――M&A仲介の仕事に挑戦して、どうでしたか。

「最初の1年10カ月は成約ゼロで1円も稼げませんでした。ただ、この期間は物理的に人生で一番、働いたと思います。その結果、3年目に5件、4年目に4件成約でき、成約数でトップになりました」

――そこから独立して創業したのはどうしてでしょう。

「それも30歳で1億円という目標から逆算してのことです。28歳の時、代表取締役社長の齋藤達雄とM&Aベストパートナーズを創業しました」


2023年12月に会社の陸上部『MABPマーヴェリック』創部
「陸上選手も成果に見合う報酬を」

――MABPマーヴェリックを立ち上げたのはなぜでしょう。

「会社の認知度を上げるために、騎手の武豊さんらを起用してテレビCMもやってきましたが、CMに巨額を投じることはできません。どうしたらいいだろうと考えている中で、ニューイヤー駅伝の宣伝効果のデータがマーケティングチームから出てきました。ゴルフとともにマラソンやトライアスロンをしている経営者が多いので、駅伝やマラソンは狙い目ではないかと考えたのです。ちょうどその頃、プロ選手としてスポンサーを求めていた神野大地さん(現MABPマーヴェリック監督・プレイングマネージャー)と会食の機会を得て、一緒に陸上部をつくりませんか、という話に発展しました」

――選手を持ちタイムでランク付けし、基本給+成績に応じた出来高給で成る報酬制度を整えています。インセンティブが高いのは仲介アドバイザーと似た制度ですね。

「神野さんからオリンピックや世界選手権に出た選手でも年収が1000万円にすぎないと聞きました。選手が成果を出したらそれに見合う報酬を払い、頑張った人が報われる制度を整えました。そうしないと優秀な子どもたちに、陸上を続けようと思ってもらえません」

――長期的に目指すものはどういうことですか。

「目指しているのは、一つの企業が丸抱えする実業団チームではなく、ファン、スポンサーの支援によって成り立つ独立採算のクラブチームづくりです。その先駆けとして成功すれば、追随するチームが出てくると思います」


********


発売中のランナーズ12月号でインタビューの全文を掲載しています。



※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ12月号 10月22日発売!


さぁ、フルマラソン挑戦!
「30kmの壁」を突破する思考法

フルマラソン30km以降の失速を防ぐことは多くのランナーにとって永遠の課題。では、フルマラソンで失速しないランナーは何を考えてどんな行動をとっているのか。その理由を解明すべく、ランナーズ編集部はメールやSNSで「マラソンで失速しないランナー」にアンケートを実施しました。
失速しないランナーの分析に加え、スポーツ心理学研究者による失速対策法や運動生理学者による「失速しやすい条件」を解説。フルマラソンで快走したいランナーは必見です!

短期連載 100日間でサブフォー達成最終回

最終回の今号は「本番レース快走のために残り10日前から我慢すること×9」を解説します。
「直前まで練習を頑張りすぎる」「ドカ食いのカーボローディング」「宿泊先での長湯やサウナ」など、あてはまることはありませんか? サブフォー目標以外のランナーも参考になる内容です。

東京2025世界陸上競技選手権大会
ここが凄いぞ小林香菜選手!

東京2025世界陸上競技選手権大会が9月13日から21日に開催されました。
マラソンで女子の小林香菜選手(大塚製薬)が7位に入賞。小林選手は早稲田大学時代、「早稲田ホノルルマラソン完走会」というサークルに所属していました。サークル出身の元市民ランナーが世界陸上入賞にたどり着いた強さの裏側に迫ります。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

記事をもっと見る

ランニング初心者集まれ