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実業団チームを発足したM&A仲介会社創業者は元箱根ランナー
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専修大時代に2度箱根駅伝を走った株式会社M&Aベストパートナーズ共同創業者で代表取締役副社長の松尾直樹さん(35歳)。「11月の福岡マラソンでサブスリーを目指し月間200~250km走っています」(写真/軍記ひろし) |
月刊ランナーズで好評連載中の「トップランナーのビジネス×ランニング」。企業の経営者や組織のトップに立つ人にランニング実践者は多く、そんな “トップランナー” にとって走ることはビジネスにどんな影響を与えているのかをインタビューする連載です。発売中の12月号に登場するのは、、M&A仲介事業を行う株式会社M&Aベストパートナーズ共同創業者で代表取締役副社長の松尾直樹さん(35歳)です。同社は2023年にMABPマーヴェリック陸上部を発足。プロランナーの神野大地選手をプレイングマネージャーに迎え、自身も専修大時代に2度箱根駅伝を走った松尾さんが部長を務めています。
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――まず陸上競技の話を聞かせてください。松尾さんは専修大学で2度、箱根駅伝を走っています。
「1年と3年で山下りの6区を走りました。2年時は前日に発熱して欠場、4年時はチームが本戦に進めませんでした」
――専修大卒業後、就職先に証券会社を選んだのはなぜですか。
「証券会社の営業は陸上競技に近いと感じたからです。自分が頑張れば成績が上がり、より高い給料をもらえます。2年間リテール営業をして、120人いた同期の中でトップの営業成績を収めました」
――そこからM&A仲介の会社に転職した経緯は?
「学生時代に、ベストセラーになった『金持ち父さん貧乏父さん』を読んで、将来、ビジネスオーナーになりたいと思いました。そこで22歳の時に『30歳で純資産として1億円を貯める』という目標を定めました。このまま証券会社の営業をしていたのではそこまで稼げないと感じて、M&A仲介の営業にチャレンジしようと決めました。M&A仲介を通じて経営者からビジネスの哲学や戦略を学べるとも考えました」
――22歳で1億円を目指す人はなかなかいません。そこに至る背景に何があったのですか。
「今思うと、大学4年時に箱根駅伝の本戦に進めなかったことが転機になりました。3年で競技に燃え尽きていたのもあり、4年時は、就職後のことを考え英語を猛勉強。3カ月カナダ留学をしました。カナダに渡ってから英語がろくに話せないまま、バスで各地を放浪したら、怖いものがなくなりました。自分でやろうと思えば何でもできる、ミスを恐れず何でもやってみようというエネルギーが湧いてきたんです」
――それが、スケールの大きな目標を定める原点になったわけですね。
「ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』を読んで、自分がなりたい姿を強烈に思い描いていれば実現する、と教えられました。強烈に考えていると、実現するための情報を自然に拾いにいくからです。そのためには、まず期限付きの定量的な目標を定めなければなりません。いまも今期の目標をスマホの待ち受け画面に貼っています」
――M&A仲介の仕事に挑戦して、どうでしたか。
「最初の1年10カ月は成約ゼロで1円も稼げませんでした。ただ、この期間は物理的に人生で一番、働いたと思います。その結果、3年目に5件、4年目に4件成約でき、成約数でトップになりました」
――そこから独立して創業したのはどうしてでしょう。
「それも30歳で1億円という目標から逆算してのことです。28歳の時、代表取締役社長の齋藤達雄とM&Aベストパートナーズを創業しました」
2023年12月に会社の陸上部『MABPマーヴェリック』創部
「陸上選手も成果に見合う報酬を」
――MABPマーヴェリックを立ち上げたのはなぜでしょう。
「会社の認知度を上げるために、騎手の武豊さんらを起用してテレビCMもやってきましたが、CMに巨額を投じることはできません。どうしたらいいだろうと考えている中で、ニューイヤー駅伝の宣伝効果のデータがマーケティングチームから出てきました。ゴルフとともにマラソンやトライアスロンをしている経営者が多いので、駅伝やマラソンは狙い目ではないかと考えたのです。ちょうどその頃、プロ選手としてスポンサーを求めていた神野大地さん(現MABPマーヴェリック監督・プレイングマネージャー)と会食の機会を得て、一緒に陸上部をつくりませんか、という話に発展しました」
――選手を持ちタイムでランク付けし、基本給+成績に応じた出来高給で成る報酬制度を整えています。インセンティブが高いのは仲介アドバイザーと似た制度ですね。
「神野さんからオリンピックや世界選手権に出た選手でも年収が1000万円にすぎないと聞きました。選手が成果を出したらそれに見合う報酬を払い、頑張った人が報われる制度を整えました。そうしないと優秀な子どもたちに、陸上を続けようと思ってもらえません」
――長期的に目指すものはどういうことですか。
「目指しているのは、一つの企業が丸抱えする実業団チームではなく、ファン、スポンサーの支援によって成り立つ独立採算のクラブチームづくりです。その先駆けとして成功すれば、追随するチームが出てくると思います」
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発売中のランナーズ12月号でインタビューの全文を掲載しています。
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