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【世界陸上】小林香菜選手、市民ランナー時代の素顔「100kmマラソン数日後に50kmのトレランをしていた」
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世界陸上女子マラソンで力走する小林香菜選手(写真/辻晋太郎) |
東京世界陸上女子マラソンで7位入賞を果たした小林香菜選手(大塚製薬)は、早稲田大学時代にランニングサークル「ホノルルマラソン完走会」に所属していた元市民ランナー。学生時代に富士山マラソンで初マラソン、その翌年には同大会で優勝、さらに翌年には大会新記録で2連覇を果たすなど、市民ランナーとして活躍してきました。
月刊ランナーズにも幾度も登場。今につながる市民ランナー時代の素顔やエピソードを、過去の記事からお届けします。
100kmチャレンジマラソンを走った数日後に50kmのトレランをしていた
早稲田ホノルルマラソン完走会時代の友人・足立涼美さん
(月刊ランナーズ10月号より)
小林はとにかく明るく、周りをぐいぐい引っ張ってくれるタイプでした。旅行も好きで、学生時代は私ともう一人の友人との3人で、熱海や愛知のフェス、大阪のUSJなど、いろいろな場所に出かけました。ただ、走ることがルーティンに組み込まれているので、旅先でも「走るよね?」と、朝から1時間ほど一緒に走って観光名所を巡ったりしました。
他に印象に残っているのは、大学3年の時にサークルで秋田100キロチャレンジマラソンに出た後です。私たちは疲れ切って1週間ぐらい動けなかったのに、小林は数日後にはトレイルの練習会に参加して「50kmぐらい走ってきた」と言っていて驚きました。
最初は私たちと一緒にゆるく走っていたはずが、大学2年で陸上にスイッチが入ってからはどんどん速くなり、「実業団に行きたい」と話すようになりました。私たちは「すごいなぁ」と思っていましたが、自分で地元の前橋陸協に登録して、大会で結果が良くなくて落ち込んでいた時には「この子、本気なんだな」と感じました。
学業も優秀で、試験前になるといつも「ヤバいよー」と言いながら、しっかり単位は取っていました。彼女はいつも予定を詰め込んで授業、バイト、遊びと忙しそうにしているのに、朝に走ったり、隙間の時間に自転車で競技場に行って練習したりしていました。高校時代は自転車で転んで大ケガをしたそうですが、私たちの前ではそういうドジな印象はありませんでしたね。
実業団選手になった今も、帰省のたびに会えるのが楽しみです。小林はマシンガントークなので、私たちはほぼ聞き役で終わります(笑)。いい意味でぶっ飛んでいるところがあって、大学生の時は一緒に行ったカレー屋でナンを5回もおかわりして「ルーがないからもうやめる」と言っていたのが忘れられません。
ただ、そういう小林だからこそ日の丸を背負う選手になれたのかなと思うところもあります。実業団に入ってからは食生活にも気を使っていて、プロ意識を感じました。
初フルは21年富士山マラソン、2年後に大会新記録で優勝
(2023年11月ランナーズonline記事より)
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大会新記録の2時間37分33秒で女子2連覇を果たした小林香菜さん。初マラソンも富士山マラソンでした。 |
今年の富士山マラソンで女子優勝を果たしたのは小林香菜さん(22歳)。昨年に続いての優勝で、2時間37分33秒は大会新記録でした。
小林さんは早稲田大学4年生で、「楽しく走れるサークル」という「ホノルルマラソン完走会」に所属しています。中学校から陸上を始め、全国大会にも出場したものの、高校ではケガで低迷。それでも「走るのが好きだった」とサークルに加入すると、走力の向上とともに熱が入るようになったといいます。
2021年の富士山マラソンが初マラソンで3時間29分12秒で完走。昨年のこの大会は2時間39分54秒で優勝しました。「卒業後は本気でやりたい」という思いが芽生え、複数の実業団に自ら連絡すると、今年の大阪国際女子マラソンで2時間36分54秒(ハーフ通過1時間11分57秒)の記録を出したこともあり、念願かなって実業団チームに内定。この夏は約10日間の合宿に3回参加し、鍛えてきたそうです。
「実業団に進むので市民マラソンに出るのはこれが最後だと思います。大会新記録が出せてよかったです」と笑顔で話していました。
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