本サイトではより多くの方に快適に利用して頂ける様に、アクセシビリティ面を充分に考慮したコンテンツの提供を心がけております。その一環として、閲覧対象コンテンツのすべてにスタイルシートを使用して制作しております。現在閲覧に使用されているブラウザには、当方制作のスタイルシートが適用されておりませんので表示結果が異なりますが、情報そのものをご利用するにあたっては問題はございません。

ニュース・記事

ランナーズonline

【マイトレーニング】月間走行距離400km台でサブテンを達成 実業団未経験・フルタイム勤務でフル2時間9分台

2025年9月01日

2021年福岡国際マラソンを走る中村さん(写真/石田祥一)

2021年福岡国際マラソンを走る中村さん(写真/石田祥一)


フルマラソン2時間30分切りの市民ランナーを紹介する連載「マイトレーニング」。今回は2021年のびわ湖毎日マラソンで2時間9分40秒をマークした中村高洋さん(鹿児島・42歳)の記事を一部編集して紹介します。速さの秘訣は、駅伝とトラックのレースに合わせた練習にありました。


********


中村さんは中学・高校で中距離を走り、大学から長距離に転向。名古屋大学では2007年の日本学生ハーフで1時間4分8秒の4位に入り、卒業記念に出場した2008年のびわ湖毎日マラソンでは2時間20分43秒で完走しています。

大学卒業後は仕事が忙しく、午後9時から練習した時期もあるといいます。「帰宅して子どもを寝かしつけてから走りに行っていたこともありましたね。2年間ほど、満足に走れない時期もありました」

そうした期間を経て35歳を過ぎて再び記録が伸び始めた背景には、自分に合った練習スタイルの確立があると語ります。「本やネットから情報を取り入れるのではなく、自分で距離やペースを変化させ、10年近く試行錯誤を重ねて自分に合うものに辿り着きました」

その結果、2020年の全日本実業団ハーフでは1時間0分57秒をマーク。世界ハーフマラソンの日本代表にも選出されました(コロナ禍で派遣中止)。そして翌年のびわ湖毎日で2時間9分40秒のサブテンを達成しています。

現在は京セラ鹿児島の同好会に所属し、製造現場などの技術職として午前8時から午後6時過ぎまで勤務。練習は基本的に午後7時過ぎから行い、水・土曜は同好会メンバーとトラックで1000mのインターバル走などのポイント練習、それ以外は1人でジョギングを行います。
「マラソンを意識した距離走は行っていません。月間走行距離も400km程度で30km走は正月休みなど時間のあるときに年数回ほど行うくらいです」と中村さんは話します。普段はキロ4分ほどの20kmジョグを週2回行い、距離耐性をつけることで駅伝やトラックの結果も安定するようになったといいます。

「身体の声を聞いて体調を測りながらメニューや設定を調整して、レースに向けて状態を高めていくのが得意です。『この練習をこのタイムでこなせたら、このくらいの結果になる』という感覚が自分の中にあります」と語る中村さん。
今後は駅伝からマラソンに軸足を移す考えで、40~44歳のマスターズ日本記録(2時間16分15秒)の更新が目標だといいます。
「昨シーズンは鹿児島マラソンの2時間18分17秒(ネットタイム)でした。距離を意識した練習を積めば、もう一度2時間15分は切れると思います」


********


中村さんのより詳しい練習メニューは、ランナーズ10月号で紹介しています。



※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ創刊50周年記念号 11月21日発売!



1976年2月に創刊したランナーズは、おかげ様で50周年を迎えました。ランナーのみなさま、ご愛読ありがとうございます。
今号は50周年を記念し、ダブル表紙の特別版でお届けします。

当社50年の歴史から振り返る日本ランニング界、50年間の挑戦史

女性ランナーの増加から競技選手の活躍、都市型マラソンの拡大など、日本ランニング界50年の歴史を20ページにわたって掲載します。

◎日本の市民ランナーを速くした50年分のトレーニング
「ハードだけど実践してみたい」。そんな気持ちを抱いてもらえることを目指して紹介してきたトレーニングの中から、30のトレーニングを厳選しました。

◎広告から見るシューズ・グッズ50年の進化
過去50年間のランナーズに掲載された広告からグッズ進化の歴史をたどります。

◎創業者インタビュー「ランニングの世界はまさに多様性」
いかにして当社は立ち上がり、日本の市民ランニング界と歩みを共にしてきたのか? 当社創業者の橋本治朗氏に現代表取締役社長の黒崎悠がインタビューしました。

特別付録 ランナーズダイアリー2026

2026年のダイアリーは50周年特別版。50周年メモリアルコラム「忘れられないトレーニング」として、往年の名ランナーのトレーニングを掲載しています。読んで書いて、1年間日々のお供にご活用ください。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

記事をもっと見る

ランニング初心者集まれ