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自己ベスト3時間2分 長野の老舗商社社長は「自己暗示」でレース中の限界を突破
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創業411年を数える炭平コーポレーション代表取締役の鷲澤幸一さん(写真/軍記ひろし) |
月刊ランナーズで好評連載中の「トップランナーのビジネス×ランニング」。企業の経営者や組織のトップに立つ人にランニング実践者は多く、そんな “トップランナー” にとって走ることはビジネスにどんな影響を与えているのかをインタビューする連載です。
発売中の9月号に登場するのは、生コンクリートや建設資材を扱う長野の老舗商社・炭平コーポレーション株式会社代表取締役の鷲澤幸一さん(60歳)。長野マラソンをはじめ国内外のマラソンを57回完走し、自己ベスト3時間2分45秒の記録を持ちます。
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――炭平コーポレーションは古い歴史を持つ会社ですが、その沿革と現在の事業内容について、お聞かせください。
「創業は大阪冬の陣があった1614年(慶長19年)と言われているので、そこから数えると創業411年です。元々の屋号は炭屋で、創業当初は炭を売っていたと思われます。14代目が1893年(明治26年)にセメントを長野で初めて扱い始め、それがいまの事業の基盤になりました。個人経営から法人化したのは1948年(昭和23年)で、現在は生コンクリート、建設資材を扱う商社になっています。私は2001年に36歳で代表取締役に就任した17代目です」
――長野というと1998年の冬季オリンピック、翌年に始まった長野マラソンが思い浮かびます。
「長野は観光の街で、その中心が善光寺ですが、オリンピックの開催で街ががらりと変わりました。また、長野マラソンが長野にマラソンの文化を根付かせる元になりました。この2つのスポーツイベントが長野のステイタスを高めたと思います」
――鷲澤社長は何がキッカケでランニングを始めたのでしょう。
「社長になって5、6年は仕事に必死で、余裕がありませんでした。40代になって仕事が落ち着いてきたときに自分の健康を考えるようになりました。当時の私は太っていて無呼吸症候群でタバコも少し吸っていました。体重は87kgくらいあったと思います。経営者は健康でなくてはいけないと思ってダイエットを始めました。その流れで長野マラソンを走ってみようと考えるようになりました」
――初のフルマラソンは長野マラソンですか。
「43歳で09年の長野に挑戦しました。それなりに練習をしてサブフォーを目指しましたが、4時間29分59秒。情けないくらいボロボロになりました。翌10年も4時間13分でしたが、11年2月の湘南国際で3時間42分と4時間を切れました。4月の長野でもう一度サブフォーをと思っていたら、東日本大震災の影響で中止に。8月の北海道でチャレンジしましたが4時間11分21秒に終わり、そこから本気で練習するようになりました」
――悔しさがバネになったわけですね。
「(中止になった)長野が開催されあっさりサブフォーを達成していたら、そこでやめていたかもしれません」
――大会に出場し続けたのは、どんな楽しみを感じていたからでしょう。
「練習の成果が正直に表れるところに、魅力を感じたのだと思います。月間走行距離を100kmから150、200、250と延ばしていき、3時間30分まで順調に記録が伸びました」
――自己ベストは?
「19年12月の大阪で出した3時間2分45秒です」
――レース中、どうやって限界を乗り越えていますか。
「ひとつは自己暗示です。『これをとれば必ず生き返る』と信じているカフェイン入りのジェルを切り札として持って走っています。脚つり防止のための食塩も小袋に入れて携帯しています。これは、ニューヨーク・シティマラソンで脚がつってリタイアが頭に浮かんだとき、沿道の黒人のおじいさんが塩のボトルを持っていて、『手を出せ。これをなめれば、あの角を回ったところで治る』と言ってくれたのがキッカケです。本当に治ったので、復活のための起爆剤として携帯するようになりました。あとは沿道の人たち、特に子どもたちの力です。子どもたちと手を合わせて勇気と元気をもらっています」
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インタビュー全文は現在発売中のランナーズ9月号に掲載しています。
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