ニュース・記事
ランナーズonline
女性ランナーの参加率急上昇! 撮影NGでも高い人気を誇る秘密は
|
※在日米陸軍の許可を得て撮影(事務局提供) |
普段は立ち入ることのできない米軍基地・横浜ノースドックで開催される「横浜ノースドックラン」。同大会では昨年から、女性の参加比率が急上昇しています。
米軍基地内は機密情報の取り扱いの観点から、写真撮影はNG。それでも女性ランナーからの人気を高めているポイントとは?
初開催から大会を支えてきた、大会事務局長・竹内和彦さん(73歳)に伺いました。
********
横浜ノースドックランが始まったのは約10年前のこと。
当時横浜ベイクォーター(※)の代表を務めていたのが大会事務局長の竹内和彦さんです。
「同じエリアにある在日米陸軍基地横浜ノースドック(横浜市神奈川区瑞穂ふ頭)の指令官・軍人の方と交流を持ったことがきっかけとなり、『地域と米軍が一緒に何かできないか』という想いから、マラソン大会の構想が生まれました」
2015年に初回が開催。2024年の大会には約3,100人が参加し、前年から大幅に参加者が増加しています。
「昨年(2024年)・一昨年(2023年)の女性参加比率は全体の約30%で、コロナ前と比較すると確実に女性ランナーが増加しています。特徴的なのは、5km・10kmといった比較的短距離の部門で女性の参加が拡大している点です。撮影は禁止ですが、米軍基地という普段は立ち入ることのできない場所に興味を持ち、『入場できるなら、まずは5kmからトライしてみようかな』という気持ちで参加される方が多いようです」
また、参加賞として配布される米軍ロゴ入りのオリジナルフェイスタオルも女性の関心を集めています。陸軍のマークやMWR(Morale, Welfare and Recreation)のロゴがデザインされたタオルは、毎年異なるアメリカンテイストで制作されており、コレクターもいるほどの人気ぶり。問い合わせでも『米軍ロゴ入りのタオルは必ずもらえるのか』という質問が多く寄せられており、女性参加者のモチベーションの一因となっています。
「女性参加者の増加には、MCとして一昨年から起用されているクリステル・チアリさんの影響もあるようです。米軍関係者の家族からの支持が厚く、会場の雰囲気づくりにも貢献しています。また、毎回ゲストとして参加するマラソンランナーの吉田香織さんやシンガーソングライターのSUIさんも女性からの人気が高く、イベントの魅力を高めています。こうした要素が重なり、横浜ノースドックランは女性にとっても参加しやすく、魅力的な大会として定着しつつあります」
また、副賞の豪華さも参加者のモチベーションを高める要因のひとつ。地元企業の協賛によって提供される副賞には、ディナー券、ライブ鑑賞券、老舗のチーズケーキなど、地域の魅力が詰まったラインナップが揃っています。
※横浜駅きた東口直結のショッピングモール
※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ創刊50周年記念号 11月21日発売!
1976年2月に創刊したランナーズは、おかげ様で50周年を迎えました。ランナーのみなさま、ご愛読ありがとうございます。
今号は50周年を記念し、ダブル表紙の特別版でお届けします。
当社50年の歴史から振り返る日本ランニング界、50年間の挑戦史
女性ランナーの増加から競技選手の活躍、都市型マラソンの拡大など、日本ランニング界50年の歴史を20ページにわたって掲載します。
◎日本の市民ランナーを速くした50年分のトレーニング
「ハードだけど実践してみたい」。そんな気持ちを抱いてもらえることを目指して紹介してきたトレーニングの中から、30のトレーニングを厳選しました。
◎広告から見るシューズ・グッズ50年の進化
過去50年間のランナーズに掲載された広告からグッズ進化の歴史をたどります。
◎創業者インタビュー「ランニングの世界はまさに多様性」
いかにして当社は立ち上がり、日本の市民ランニング界と歩みを共にしてきたのか? 当社創業者の橋本治朗氏に現代表取締役社長の黒崎悠がインタビューしました。
特別付録 ランナーズダイアリー2026
2026年のダイアリーは50周年特別版。50周年メモリアルコラム「忘れられないトレーニング」として、往年の名ランナーのトレーニングを掲載しています。読んで書いて、1年間日々のお供にご活用ください。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



