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五輪銅&銀メダリストが続ける「速くなる習慣」
昨年のパリオリンピックでは銀メダルを獲得(左) |
5月3日に都内で開催されたレースイベント「Tokyo:Speed:Race」では、世界27カ国からトップアスリートが集結しました。そのレースで動画中継の解説を務めたオリンピック男子マラソン2大会メダリスト(21年東京銅、24年パリ銀)のバシル・アブディ選手(ベルギー)に編集部がインタビュー。ランナーとして心がけていることや「速くなる習慣」について聞きました。
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――走り始めたキッカケは何でしたか?
アブディ 子どもの頃はサッカーをやっていました。2007年、16歳の時にサッカーのコーチから「よく走るね」と言われ、ランニングに挑戦することを勧められました。それでクロスカントリーの大会に出たら優勝したんです。それから陸上のクラブに入り、自分はトップ選手になれると信じてきました。
――アブディ選手が心がけている「速くなる習慣」は?
アブディ 人間の身体は短期間では成長しません。長期間にわたって身体を健康に保つことが大切です。そのためには良い食事をし、しっかり休むこと。そして、最も重要なのは、自分よりもレベルの高いランナーと一緒にトレーニングをすることです。そうすることで刺激を受け、モチベーションが高まります。
――日々のトレーニングについて教えてください。
アブディ ほとんどの日に2回トレーニングをします。午前中は最低でも2時間。夕方はもっと短く、40分から2時間くらいです。そして、2回のトレーニングの合間にジムセッションをすることもあります。月間走行距離は850kmぐらいです。
――休むことも大事とのことですが、睡眠時間はどのくらいですか?
アブディ 夜は8時間寝て、それ以外にだいたい1時間ほど昼寝をします。ベルギーにいる時は子どもや家族もいるので、だいたい夜10時頃から翌朝7時頃まで寝ます。合宿中は8~9時に寝ます。
――あなたのアスリートとしての強みは何ですか?
アブディ 私は限界まで行けるタイプだと思います。どんなにハードなトレーニングであろうと、どんなレースになっても、その日に100%の力を出し切れます。皆さんにもそういったところを見ていただきたいですね。
――今後の目標は?
アブディ 今はケガから復帰したばかりなので、ゆっくりと調整していますが、9月には東京で世界選手権があります。そこには間に合わせたいですね。
▽バシル・アブディ(Bashir Abdi)
1989年2月10日生まれ、36歳。ソマリア出身で現在はベルギー在住のマラソンランナー。オリンピックは2021年東京で銅メダル、24年パリで銀メダル。22年オレゴン世界選手権銅メダリスト。自己ベストはマラソン2時間3分36秒、5000m13分4秒91、1万m27分24秒41、ハーフ59分51秒。
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