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40年連続サブスリー達成の日吉さん 秘訣は30年以上続ける土日セット練習
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2月2日の別府大分マラソンで40年連続のサブスリーを達成した日吉さん(写真中央) |
2月2日に開催された別府大分マラソンを2時間59分4秒でフィニッシュした日吉一郎さん(60歳※レース時は59歳)。21歳だった1986年3月の佐倉健康マラソンで2時間57分36秒と初サブスリーを達成すると、以後40年間、毎年一度はサブスリーを続けています。サブスリーへの思いやその秘訣を聞きました。
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――なぜサブスリーをこれほどまでに続けられたのでしょうか?
「私は子どもの頃からスポーツが苦手でした。それが、早稲田大学の同好会に所属していた20歳で初めてフルマラソンを走ったら3時間4分。やっと得意なものが見つかったと思い、それからずっと走り続けています。走り出した頃、『サブスリーは上位一割』と言われていたので、目指すようになりました。ただ、初達成以後はもっと高い記録を狙っていたので、そこまでサブスリーを意識することはありませんでした。自己ベストは2006年に記録した2時間34分54秒です。再びサブスリーを意識するようになったのは、9年前にランナーズの取材で『31年連続』と指摘してもらってから。じゃあ40年まで続けようと思いました」
――継続が厳しい時期もあったのでしょうか?
「若い頃は仕事が忙しく、『午前0時半より早く帰宅できたら1時間は走る』というマイルールを設けていました。一番危うかったのは2022年11月の神戸マラソンです。前年12月に不整脈で手術を受け、1年半ぶりのマラソンとなりましたが、なんとかサブスリーできました。今回は昨年11月のつくばマラソンで3時間4分かかってしまい、そこから体重を5kg減らす、スピード練習の頻度を増やすなどして達成できました」
――具体的なトレーニング内容を教えてください。
「30年以上前から定番にしているのが土曜日3時間走(かつては40㎞走)+日曜日5kmペース走(1km×5本にすることも)のセット練習です。ロング走翌日の5kmがレース終盤のトレーニングになります。昨年11月のつくば後は火曜日にも練習会で8kmペース走や2km×3本を行いました。その他平日は12~13kmジョギングです。今回、日曜日の5kmは21分を切るぐらい~20分15秒でしたが、別大1週間前は土曜日のロング走を行わず、5km走だけにしたら19分40秒で走れ、調子が上がってきていると感じました」
――今後の目標は
「実は別大では2時間55分ぐらいはいける手応えがあったのです。でもスタートしてから脚が動かずにギリギリサブスリーでした。加齢の影響もあり、これが最後のサブスリーかなと思っていたところです。ただ、この取材を受けてもう一度やろうかという気持ちが芽生えつつあります。来年以降はまだ分かりませんが、まずは『還暦サブスリー』を一度達成するところからでしょうか」
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