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1人で1kmコースを100周!?100km世界王者の「ウルトラマラソン挑戦秘話」

2025年1月16日

2024年のIAU100km世界選手権でトップでフィニッシュする山口選手(写真/エルドレッソ提供)


2024年12月7日にインドのバンガロールで第32回IAU100km世界選手権が開催され、31の国と地域から各国の代表選手が参加し、男女計121人が完走しました。
男子は、100km日本記録保持者の山口純平選手(ELDORESO)が6時間12分17秒でトップでフィニッシュし、日本勢が2016年の世界選手権から4大会連続の金メダルを獲得しました。
山口選手は国士舘大学を卒業後、現在はアスリートスタッフとして、ランニングアパレルブランド「ELDORESO」を展開する株式会社タイムマシーンに所属し、仕事と競技を両立しています。レース後に金メダルを獲得した山口選手にインタビューを実施し、ウルトラマラソンに挑戦したキッカケや、今回の100km世界選手権について語っていただきました。


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――2021年の柴又100Kで初の100kmに挑戦し、6時間39分16秒で2位となりましたが、どういうわけで100kmを走ることになったのですか?
山口 以前から興味があり、試しに2019年12月に1周約1kmの公園で、100kmを1人で走ってみたら7時間40分を切れたんです。午後2時頃にスタートして、フィニッシュしたら夜10時近くになっていました。用意していた給水が30kmでなくなってしまって、残り70kmは給水なしでした。お金を持っていなかったので水を買うこともできず、我慢して走りました。それも含めて手応えを感じ、100kmへの出場を決めました。

――現在の仕事と練習について教えてください。
山口 午前9時半から午後6時までの勤務で、店頭での販売や通販の発送業務をしています。走るのは仕事の前後の2部練習です。だいたい朝10km、夜20~30kmを走り、月間1000kmを目標にしています。休日も走り、空いた時間は身体を休めるために寝ています。

――2023年サロマ湖では6時間6分8秒の日本記録で優勝。2024年サロマ湖は6時間10分4秒で2連覇。同年、インド・バンガロールの世界選手権を6時間12分17秒で制しました。今回の世界選手権を振り返ってください。
山口 勝つことだけを考えていました。日本記録を持っていても、海外では評価してもらえないんです。前回優勝した岡山春紀さんが招待される海外レースも、自分は声がかからないことがあって。今回のレースは練習もできていて自信があったので、誰が来ても対応できるよう先頭で余裕を持って走りました。ペースは世界記録を狙えるキロ3分40秒を切るくらいでした。20km過ぎで岡山さんが前に出て、一時キロ3分20秒にペースを上げました。その後岡山さんと2人になり、50kmからは独走でした。


第32回 IAU100km世界選手権

開催日12月7日
場所バンガロール(インド)
完走者数121人

男子優勝 山口純平(日本)6時間12分17秒
男子2位 ANTONIO JESUS AGUILAR(スペイン)6時間25分54秒
男子3位 岡山春紀(日本)6時間37分54秒
*男子団体は日本が優勝

女子優勝 FLORIANE HOT(フランス)7時間8分43秒
女子2位 MARIE-ANGE BRUMELOT(フランス)7時間12分22秒
女子3位 SARAH WEBSTER(イギリス)7時間19分18秒
*女子団体は日本が4位


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ランナーズ3月号では、「100kmに挑戦したことで人生が変わった」と語った山口選手のインタビュー記事を掲載しています。ぜひご覧ください。



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