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【超還暦ランナー3時間30分への挑戦】リベンジ編第6回 つくば前のフル2回は「最高のトレーニング」になったのか!?
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霧のベールの向こうに昇る神秘的な朝陽。手がかじかみ、少し前の暑さが懐かしい |
みなさんこんにちは! 前回、自分のことを「暑いのダメダメランナー」と言っていたのに、舌の根も乾かないうちに「寒いのもダメだ、こりゃ!」と言っている岩谷です。
でもみなさん、なんだか今年の秋はランニングにちょうどいい感じの日が圧倒的に少ないような気がしませんか? 特に朝ラン派の私は、それを肌で感じます。ここのところ、手袋が欠かせませんからね。
5kmタイム計測走をやったら自己ベストが!?
暑い暑いと騒いだ本命レース「水戸黄門漫遊マラソン」の後は、涼しいを通り越し、めっきり寒くなってしまいました。その間、左足の甲に違和感があり、軽いジョグしかできなくなったりで、本命レース「つくばマラソン」を前に少し蒼ざめましたが、だましだましで走っていたら、その違和感もほぼ消滅。今日(11月12日)は、最初の連載の際に取り入れ、定期的にやっている「中田流・5kmタイム計測走」(月刊ランナーズ2019年3月号)にチャレンジしてみました。
そうしたら、4回も折り返すコースにもかかわらず意外に良いタイム(22分21秒)で、ガーミン先生が「新しい自己ベスト!」と、のたまったのです。1カ月前の自己ベストをなんと8秒も更新! おやおや、走力上がってるの、俺!?
考えてみると、10月の頭に「弘前白神アップルマラソン」、その3週間後に「水戸黄門漫遊マラソン」と、フルマラソンを2回走りました。いずれも3時間30分切りには届かなかったものの、弘前では20℃超えの気温の中、ハーフまでは上り基調をほぼキロ5分ペース。水戸でもやはり前半ピーカンで、やはり20℃くらいの気温の中、キロ5分ペースよりやや落としながらも、ほぼイーブンペースで走れ、自己ベストを更新できました。
そんな、けっこうハードな42km走を10月に2回こなせたのが、「5kmタイム計測走」のベスト更新につながったのかなと思ったりします。そういえば、月刊ランナーズ2024年9月号に「レース出場は最高のトレーニング」という記事がありました。
フルのタイムが速い人ほど、たくさんレースに出場している!
2023年のランナー世論調査によると、年間のレース出場回数6回以上の人の割合は、過去3年以内の自己ベストタイムがサブスリーで約48%、サブ3.5で42%とのこと。つまり、サブ3.5以上の人は、ほぼほぼ半数が年間6回以上レースに出ているということですね。
レースを練習代わりに走るということでは、川内優輝選手が有名ですが、川内選手の場合、「公務員時代は一人で練習していたため、なかなか自分を追い込み切れなかったのでレースを利用した」とのこと。競り合う相手がいるレースを質の高い練習として使え、しかも交通規制された道路で思いっきり走れ、そのうえ給水もある。なるほど、私の場合もまさに一人で練習しているので、レースに出ることが良い練習になったのかもしれません。
もっとも私の場合、過去には年間6回以上のレース出場、さらには3週連続でフルマラソンを走ったことさえありましたが、その時の練習は、ほぼロングジョグ中心で、サブフォーできれば御の字の、どちらかといえばファンラン派。それゆえ「レースが良い練習に」というほどの経験は、そもそもなかったと思います。
「川内メソッド」のキモは、本命とするフルマラソン、1カ月前に40km走の位置づけで走るフル、そして2~3週間前に「速いペースで走るハーフ」の、3本のレースとのこと。これはまさに、私がいま本命と位置づけているフルの「つくばマラソン」、そしてその(1カ月前ではなく)1カ月半前のフル(ハーフではなくフルですが)「弘前白神アップルマラソン」、そして(2~3週間前の「速いペースで走るハーフ」ではなく)4週間前のフルですが「水戸黄門漫遊マラソン」と、ほぼドンピシャじゃないですか!
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弘前と水戸(写真)での3時間30分切りはならなかったが、良い練習にはなった |
そして「川内メソッド」が大事にしているのは、「各レースでテーマを決めるということ」だそうです。なんと!そのテーマ決め、私もやってました! 弘前では「ハーフまでは、キロ5分ペースを守る」ということ(後半失速しましたが……)。水戸では「ハーフまでは、後半ビルドアップできるようなペースを守る」ということ(結果的にイーブンでしたが……)。このようにテーマを決めて、それなりに追い込んで走ったので、目標達成はならずとも、結果的に良い練習になったのではないでしょうか!
待ってろ、つくば!
あとは「良い練習ができた」と信じるのみ!
というわけで、いよいよ来週末は、真の本命レース「つくばマラソン」。14年間更新できなかった自己ベストを出したのはつくば(2009年)だったし、一昨年(2022年)、足首の手術&1年半のノーラン&リハビリを経て、4年半ぶりのフルマラソンでサブフォーに復帰できたのもつくばでした(3時間57分41秒)。そして、その後一念発起して、昨年(2023年)14年ぶりに自己ベスト更新できたのも、やはりつくばでした。さあ、今年のつくばはどんな運命が待っているのか?
ひとつ気がかりなのは、ここのところトラウマ的に気になってしょうがない「天気」です。例によって毎日2週間天気予報をチェックしていますが、レース当日の予報は最高気温18℃。幸い、「曇り時々雨」ということなので、暑いというほどではありませんが、昨年は最高気温9℃、小雨交じりの天気だったので、これに比べたらかなり高いのが気になるところ。でもまあ、天気がどうであれ「レース出場が最高のトレーニングになったはず!」それだけを信じてまいりましょうか!
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岩谷隆志/いわやたかし(62)
フリーランス・ライター兼コピーライター時々デザイナー。メタボ解消目的に40歳を過ぎて走り始め、フルマラソンにチャレンジ。47歳の時の3時間43分20秒をピークに記録は停滞したが、月刊ランナーズのある特集を担当したことをきっかけに還暦過ぎて一念発起。2023年11月のつくばマラソンで14年ぶりに自己ベストを更新(3時間39分34秒)。24年10月の水戸黄門漫遊マラソンで3時間36分43秒に短縮し、現在は3時間30分切りに挑戦中。
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フルマラソン30km以降の失速を防ぐことは多くのランナーにとって永遠の課題。では、フルマラソンで失速しないランナーは何を考えてどんな行動をとっているのか。その理由を解明すべく、ランナーズ編集部はメールやSNSで「マラソンで失速しないランナー」にアンケートを実施しました。
失速しないランナーの分析に加え、スポーツ心理学研究者による失速対策法や運動生理学者による「失速しやすい条件」を解説。フルマラソンで快走したいランナーは必見です!
短期連載 100日間でサブフォー達成最終回
最終回の今号は「本番レース快走のために残り10日前から我慢すること×9」を解説します。
「直前まで練習を頑張りすぎる」「ドカ食いのカーボローディング」「宿泊先での長湯やサウナ」など、あてはまることはありませんか? サブフォー目標以外のランナーも参考になる内容です。
東京2025世界陸上競技選手権大会
ここが凄いぞ小林香菜選手!
東京2025世界陸上競技選手権大会が9月13日から21日に開催されました。
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