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お客さんとラン&ビールで交流 盛岡のビールブルワリー「ベアレン醸造所」社長はサブフォーランナー

2024年5月30日

株式会社べアレン醸造所代表取締役社長の嶌田洋一さん。背後の100年以上前にドイツで使用されていた醸造設備は、すべて分解して輸入し、ドイツから職人が来日し組み立てられた(写真/谷津詩織)

株式会社べアレン醸造所代表取締役社長の嶌田洋一さん。背後の100年以上前にドイツで使用されていた醸造設備は、すべて分解して輸入し、ドイツから職人が来日し組み立てられた(写真/谷津詩織)


月刊ランナーズで好評連載中の「トップランナーのビジネス×ランニング」。企業の経営者や組織のトップに立つ人にランニング実践者は多く、そんな“トップランナー”にとって走ることはビジネスにどんな影響を与えているのかをインタビューする連載です。
発売中の7月号に登場するのは、岩手県盛岡市で地域に根ざしたブランドづくりをするビールブルワリー、株式会社べアレン醸造所代表取締役社長の嶌田洋一さん(56歳)。ビールとランニング、地域活性化について語っていただきました。今回はその一部をご紹介します。


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――地元のいわて盛岡シティマラソンは第1回から毎回走られているとお聞きしました。どういったところにマラソンの魅力を感じていらっしゃいますか。

「計画を立てて、そのとおり実行するのが好きなので、記録を狙うために、いつから何キロ走って、何週間前から食事をこうしてというふうに考えるところが性に合っています。ビジネスでも同じことをしていますが、異なるのはマラソンは自己完結すること。すべての責任が自分にあります。邪魔されるとしたら天気くらいで、誰のせいにもできません。そこがすごく面白いと感じます」

――昨年の東北・みやぎ復興マラソンは3時間59分10秒と、タイムを見るとサブフォーを意識されたのかなと。

「自己ベストが19年いわて盛岡の3時間55分3秒で、その更新を狙ったんですが、後半伸びなくて40kmくらいでめげそうになりました。でも最後振り絞ってペースを上げて、何とかサブフォーできました」

――レースはいつも記録を狙っているのですか。

「スコアのない野球は面白くないですよね。それと同じで、タイムという目標を定めないとモチベーションが上がらない。ここで自己ベストを目指すなら、そのためにここで何キロの大会に出ようとか、あそこに急な上りがあるので、その前に何分、稼いでおこうとか計画を立てるのが好きです。もちろん計画どおりにいきませんが、それもまた面白いのです」

――「ベアレンランニングクラブ」はどのような活動をしていますか。

「私が走るのが好きだから始めた活動です。フェイスブックのグループメンバーは約200人いて、月1回の例会には社員、お客さま合わせて毎回20~30人が参加します。集合して走り、走り終わったらビールを飲みながらランニング談義で交流しています」

――今はクラフトビールの会社も増えました。その中でベアレンのビールを飲んでもらうために、どんな策を打っていますか。

「『クラフトビールっておいしいですよ。ぜひ飲んでください』と言っただけでは需要が広がりません。クラフトビールの味わいを知ってもらうには何か切り口が必要です。ランニングのイベントはそのひとつです。走った後に飲んでもらって『ベアレンっておいしいね』と感じてもらうことでファンが増えます」



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