ニュース・記事
ランナーズonline
シカゴマラソンでアメリカの60歳女性が2時間49分43秒 重視するトレーニングを聞いた
|
今年4月のロンドンマラソンでは2時間45分27秒をマークしたジェニー・ヒッチングスさん(写真:本人提供) |
10月8日に開催されたシカゴマラソン(アメリカ)で2時間49分43秒のマスターズ女子60~64歳マラソン世界記録をマークしたアメリカの60歳、ジェニー・ヒッチングスさん。あの弓削田眞理子さんの記録を破ったのはどんな女性なのか。ランナーズ編集部がメールインタビュ―しました。
ジェニー・ヒッチングスさんはカリフォルニア州サクラメント在住でランニングコーチをしています。
「主に5kmからマラソンを走るランナーを指導しています。家族は夫と2人の娘、孫も1人いますよ」
大学時代に健康と息抜きのために走り始め、初マラソンの1988年ロサンゼルスマラソンは3時間55分。
「タイムを狙って走るようになったのは40歳近くになってからです。チームに入って速いランナーと一緒に走るようになり、ハードな練習に取り組むようになって記録が伸びていきました。最近のマラソンの好記録は、速いペース(5kmや10kmのレースペース)の練習を多くするようになったことが要因だと思います」
月間走行距離は360~470km。シカゴマラソンの約半年前、今年4月のロンドンマラソンでは2時間45分27秒の自己ベストをマークしています(暫定でマスターズ55~59歳世界記録)。
マラソン前のトレーニング例を聞くと、
「ジョギングの間にハーフマラソンペースからマラソンペースで2km×3本を入れたり、ジョギングの終盤に1~2分ペースアップを4本入れたりします。あとはプログレッションラン(ビルドアップ走)が好きです。計15~16マイルの中でキロ4分5秒で2~3マイル、キロ4分で2マイル、キロ3分50秒で1マイル、という風に上げていくようなトレーニングです。ペースを維持することとペースアップして終えることを重視しています」
1週間に1日は走らない日を設け、ルームバイクに乗ったり外でサイクリングをしたり、犬と一緒にたくさん歩くようにしているそうです。
今後の目標を聞くと、次のように答えてくれました。
「私自身の世界記録を破ること。そしてほかのランナーが目標を達成するためにコーチングをしたり、モチベーションを上げることにもフォーカスしていきたいです。でも一番は、目標が何であれ、そのプロセスを楽しんでいきたいですね」
|
今年4月のロンドンマラソン(1678がジェニーさん) |
※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ創刊50周年記念号 11月21日発売!
1976年2月に創刊したランナーズは、おかげ様で50周年を迎えました。ランナーのみなさま、ご愛読ありがとうございます。
今号は50周年を記念し、ダブル表紙の特別版でお届けします。
当社50年の歴史から振り返る日本ランニング界、50年間の挑戦史
女性ランナーの増加から競技選手の活躍、都市型マラソンの拡大など、日本ランニング界50年の歴史を20ページにわたって掲載します。
◎日本の市民ランナーを速くした50年分のトレーニング
「ハードだけど実践してみたい」。そんな気持ちを抱いてもらえることを目指して紹介してきたトレーニングの中から、30のトレーニングを厳選しました。
◎広告から見るシューズ・グッズ50年の進化
過去50年間のランナーズに掲載された広告からグッズ進化の歴史をたどります。
◎創業者インタビュー「ランニングの世界はまさに多様性」
いかにして当社は立ち上がり、日本の市民ランニング界と歩みを共にしてきたのか? 当社創業者の橋本治朗氏に現代表取締役社長の黒崎悠がインタビューしました。
特別付録 ランナーズダイアリー2026
2026年のダイアリーは50周年特別版。50周年メモリアルコラム「忘れられないトレーニング」として、往年の名ランナーのトレーニングを掲載しています。読んで書いて、1年間日々のお供にご活用ください。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



