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「走るZ世代」増加中(全8ページ/3ページ目)

2026年9月03日

PERSON

伊藤実希さん

レース前に一人で42㎞走「昔の自分に負けたくなかった」
アイドル 伊藤実希


アイドル活動と両立しながらフルマラソンでサブ4を達成した伊藤実希さん。大会1週間前には、公園で一人42kmを走り切った。

【プロフィール】愛知県出身、24歳。SKE48TeamKⅡ所属。2024年東京マラソンで初マラソン(4時間29分49秒)、26年名古屋ウィメンズマラソンを3時間57分42秒。

サブフォーを達成した2026年名古屋ウィメンズマラソン1週間前に、最終仕上げとして一人で42㎞を走りました。母と叔母に荷物を見てもらって、庄内緑地公園の1周2・3㎞のコースをぐるぐると18周。後日ランナーのファンの方に「本番前にそれはやりすぎだよ」って心配されたんですけど、気持ち的に予行練習をしておかないと不安だったんです。
名古屋ウィメンズへの挑戦を決めたのは、2年前SASUKEのアイドル予選会で初代優勝者になれたことがきっかけ。ここで満足するんじゃなくて、自分の強みとして「アイドル兼アスリート」みたいな立ち位置になりたいって思ったんです。


ネットで調べてメニューを自作

高校のときは陸上部で400m、800mをしていたので走るのは得意な方でした。ただフルマラソンの練習は知識がなかったので、とにかくネットで調べて、いろんな方のトレーニング日記とかを参考に、100mダッシュと長い距離のジョギングと、姉が経営するジムでの筋トレを繰り返しました。
仕事と両立するには結構大変なメニューで、練習をスキップしたくなることが何度もありました。でも練習から逃げたらその瞬間は楽ですけど、あとですごく落ち込む。その気持ちにはなりたくない一心で練習をしていました。折れそうになったら「とにかく気合いだ!」って(笑)。


マラソン前のライブは最高パフォーマンス

マラソンの練習を始めてからライブでのパフォーマンスでも違いを感じるようになりました。走れていない期間の公演中は「この前は余裕だったのに、今日は息が上がっているな」と気づくようになりました。逆に、名古屋ウィメンズ前にあった「SKE48で一番ハード」と言われる公演では「手を抜いているのかな?」と自分を疑っちゃうくらい余裕があり最高のパフォーマンスができました。ライブでは「練習でできなかったことは本番でできないよ」っていうのはよく言われるので、そこはマラソンと似ていると思います。
大会という目標に向かって走り始めてから、「練習のためにどうスケジュールを組もうか」「前日は早く寝よう」「食事には気を使おう」など、生活全般で自分を管理する力が上がったと思います。大会前に一人で42㎞を走れるぐらいになったことが単純に嬉しいです。「自分に負けずに成長できた」と、内面を見つめ直す時間にもなったと思います。
最近、ファンの方々からランニングの話をされることが増えました。「まずはランニングシューズを買ってみた」とか「今日走れなかったけど1時間散歩した」といった報告をしてくれます。アイドルとして人前に出る仕事をしていて、そういった形で周りの方々にポジティブな影響を届けられることも、走っていて良かったなと思う瞬間です。



舘勇希さん

一番変わったのは出会う人たち ランナーはみんな前向き
鍼灸師 舘勇希

3年前に走り出し、「罰ゲーム」だったランニングが人との交流を通じて魅力あるものに変わった。現在は朝ランコミュニティを運営する。

【プロフィール】岐阜県出身。30歳。鍼灸師、ルルレモン社員。フル自己ベストは3時間13分29秒(25大阪)。サロマ湖100㎞やUTMB KagaSpa100kmなどを完走。

走るようになって一番変わったのは出会う人たちですね。朝から走っているランナーはみんな前向きで高い目標を持っていて、エネルギッシュ。自分もいい影響を受けられます。
大学卒業後に鍼灸マッサージ師、柔道整復師の資格を取得し、23年に施術を担当した尾藤朋美さん(※)に誘われる形で沖縄100Kにエントリーしました。学生時代は野球をしていたので、走ることは「罰ゲーム」。正直嫌いでした。
でも、尾藤さんの練習会に参加してみると、みんなで交流するのがすごく楽しかった。沖縄100K完走後の達成感もすごくて、「これからも走り続けたい」と思いました。
それからも大会やイベントで様々な人と出会っています。トレランでカナダのランナーとも知り合いになり、一緒に食事に行ったこともあります。
ブランドのイベントに参加したことがキッカケで、現在は鍼灸師であると同時にルルレモンでも契約社員として働いていて、朝ランコミュニティも運営しています。もちろん一人で走ることもあり、そういう時は考え事をしながら、スマホにメモを残しています。
現在はトレランにハマっているので、今度高尾山に引っ越す予定です。動かないで止まっているだけだと何も変わらないじゃないですか。それが逆に怖いんですよね。

※元TeamR2。2021年サハラマラソン女子準優勝



鈴木雄介さん

今は人生をプロデュースする時代 僕にとって海外マラソンもその一つ
会社員 鈴木雄介

「早稲田ホノルルマラソン完走会」所属時に海外マラソンに目覚めた。社会人となった現在も朝ランを続け、「ランニングは自己肯定感を上げてくれる」と語る。

【プロフィール】東京都出身、22歳。早稲田大学入学後、早稲田ホノルルマラソン完走会で走り始める。自己ベストは3時間10分15秒(26かすみがうら)。

ランニングに目覚めたのは、大学3年の秋にドイツのミュンヘンマラソンに出たことがキッカケです。初めての海外旅行でしたがとにかく熱量の高い応援に感激しました。それまでサークル(早稲田ホノルルマラソン完走会)の活動にはそれほど熱心ではありませんでしたが、もっとたくさん海外の大会を走りたいと思うようになりました。
4年時は3つの海外レースに参加。特にゴールドコーストマラソンでは、現地で日本のインフルエンサーの方と知り合い、帰国後に練習会を手伝うようになりました。自分より10歳年上のランニング仲間もでき、人生が広がったと感じます。
今年の春に大学を卒業してからは朝に一人で5~7㎞走って月間100㎞をキープしています。朝に走ると健康的で、食べ物もおいしい。何より「生産性のあることをしている」と自己肯定感が上がるんです(笑)。
実は9月に土日が休みの会社に転職する予定です。その理由の一つが海外レースを走るため。今はSNSが盛んで、自分の人生をどうトータルプロデュースするか考える人が増えていると思います。僕にとっては海外マラソンもその中に入っています。もちろんそのためには仕事も頑張って資金も稼ぎたい。
最近、「人生でやりたいこと」のリストをつくっているのですが、やっぱり海外マラソンの割合が一番多いですね。







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