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「走るZ世代」増加中(全8ページ/2ページ目)
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なぜ若者は走るのか 走り出すと、人生も少し動き出す
なぜ今、Z世代のランナーたちが増えているのか。今回、取材やアンケートを通じて見えてきたのは「若者たちはランニングを通じて、心身の健康や社会に対して〝いいこと〟をしたいと考えている」という点だ。
Z世代のランナー約500人のアンケート回答を分析すると「自己肯定感が上がる」「達成感が得られる」など内面に関わることや「仲間」「コミュニティ」といった人間関係に関するワードが多かった。女性ランナーのコミュニティを運営する土居明莉さんは「朝早く集まって走ることで生活全般を良くできている充実感につながり、自分を好きになれているという声が多い」と語る。夜に飲み会を楽しむ生活から朝ランのコミュニティ運営者に変わったという舘勇希さんも「知り合う人たちの質が変わった。ランナーはみんな目標を持っていていい影響を受けられる」と話す。
ランニング後は飲み会ではなくカフェでコーヒーを片手に語り合う。サウナとヨガを組み合わせたり、ごみ拾いという〝社会にとっていいこと〟をするコミュニティもある。
2025年に早稲田大学デモクラシー創造研究所が発表したレポート※では、Z世代の若者は幼少期より衣食住に不自由なく育ってきているため、マズローの欲求階層で最初に来るはずの「⽣理的欲求(睡眠、食事)」や「安全の欲求」はすでに満たされている傾向にある。その上で「社会や他人から認められるか(承認欲求)」「自身が成⻑できるか(自己実現)」を日々の生活の中で追求しており、「自己超越(社会に貢献)」を目指す兆しもみられるという。
周囲からポジティブな反応が得られやすく、数字で成長が実感しやすいランニングとの相性の良さが分かる。
なお、アンケートで「走り続ける理由」の1位は「走ることが楽しいから」、3位が「ストレス解消のため」だった。コロナ禍やSNS疲れなどにさらされている若者たちにとって、ランニングが持つ「気持ち良さ」も大きな要因になっている。
※島田光喜「Z世代の社会生活・価値観の変化について」
ランニングで得られた効果(複数回答)
- やり抜く力・継続力が身についた 66.0%
- 自分に自信が持てるようになった 48.1%
- ストレスに負けない心の強さが身についた 43.9%
- 新しい仲間・人脈が広がった 38.4%
- 体調が良くなり、毎日が快適になった 38.0%
- 仕事や勉強のパフォーマンスが向上した 24.1%
- 効率的な時間の使い方ができるようになった 23.5%
※こちらから記事検索ができます。

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