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人は何歳まで走れるのか?目指すは100歳現役ランナー!
※本記事は『ランナーズ2023年3月号』掲載内容になります。(全3ページ/1ページ目)
少しでも長く走り続けたい。これは多くのランナーの願いだろう。それぞれの人生でその答えを示した101歳、99歳、97歳、94歳、89歳、86歳のランナーを紹介します。
文/吉田誠一、田坂友暁、編集部
写真/弓庭保夫、菊池陽一郎
100歳でフルマラソン完走を目指す97歳の現役ミカン農家
上野山馨さん(97歳・和歌山)
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「これが97歳のランニングフォーム!」 |
日々の労働で足腰が鍛えられる「仕事は死ぬまでやめない」
午後10時過ぎ、プロ野球のシーズン中はナイター中継を見終えると、上野山馨さん(97歳、和歌山県有田市)はヘッドライトを点けて走りに出掛ける。ときに、警察官に「何しているんですか?」と呼び止められる。「ボケとると思って心配なんやろが、マラソンしてるんですわと答えると、ああ、東京オリンピックの聖火ランナーをされた方ですね、存じてます、と納得してくれるんです」
それにしても、10人のひ孫がいる97歳の高齢者が夜中にトレーニングに励んでいるというのだから普通ではない。警察官でなくとも驚き、不審に思う。「生活のリズムが狂ってしまいましてね」。練習から戻るのが午前2時になることもある。風呂に入り、洗濯をして、午前3時過ぎに朝食をとる。
その後は新聞を読んだりして過ごし、9時には買い物に行く。2005年に妻に先立たれてからは一人暮らしで、食事の用意も自分でする。昼食が11時、夕食は午後4時。「これでここまで生きてきたんだから、身体に悪いわけがない」
93歳でフル6時間30分5秒
長生きしてきただけではない。90代になってもフルマラソンの完走を果たしてきた。91歳の16年の神戸を6分34秒(※誌面ママ、正しくは6時間34分36秒等)、92歳の18年のヨロンマラソンを7時間16分41秒、93歳になっていた同年10月のしまだ大井川マラソンを6時間30分5秒で走り切った。当然ながら「フルマラソン1歳刻みランキング」の1位に輝いた。
ランニング歴は45歳のときに健康維持のために走り始め、働いていた病院の医師や看護師を誘ってスタートした。薬剤師として勤め、57歳で定年退職してから本格的にランニングに打ち込んだ。
60歳で長居公園(大阪)を周回するイベントで初めて42.195kmを経験し、同年のホノルルマラソンを3時間50分で走った。63歳からはウルトラマラソンに挑み始めた。30代に登山を愛好し、鍛錬のため水を入れた一升瓶をザックに収めて日本アルプスを歩いたためか、基礎体力が高かったのだろう。
フルは60回、ウルトラは14回出場、80歳での宮古島が最後。フルのベストは30代に出した3時間30分くらいだったという。
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