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【マイトレーニング】走るために転職した37歳理容師最速ランナー 月間350kmでマラソン2時間24分
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昨年12月の福岡国際マラソンを走る前川さん |
ランナーズでフルマラソン2時間30分切りの市民ランナーを紹介する連載「マイトレーニング」。今年3月の東京マラソンで2時間24分3秒の自己ベストをマークした前川元気さん(東京都・37歳)の記事を一部編集して紹介します。
理容室で働きながら自己記録を更新する秘訣は、月間350kmに抑えた練習量と、中強度の閾値走を軸にした練習メニューにありました。
「理容室は週末も営業しているので、大会に出ている理容師ランナーは少ない。それもあって、僕が日本一速い理容師ではないかと思うんです」
今年3月の東京マラソンで2時間24分3秒の自己記録をマークした前川さんはそう語ります。
前川さんは首都圏で10店舗の理容室を展開するC-SPIRITの社員で、HAIR SALON爽(世田谷区経堂)などで、1日10~15人のお客さんの髪を切るほか、各店舗を巡回して後輩への指導もしています。
「一人暮らしをする都内の自宅から最も遠い店舗への通勤は1時間以上かかり、帰宅は午後8時から9時半。練習は朝の1部練習が基本で、午前6時前後に起床して週5~6日行います。ポイント練習は火曜か水曜日に8kmの閾値走(キロ3分15~20秒)をこなし、週末に30~42kmのロング走を行います」
立ち仕事の理容師業務に支障がないように、月間走行距離は300~350kmに抑えているといいます。練習量が少ない分、平日の閾値走や週末のロング走で練習強度を上げてカバーします。
「以前はポイント練習といえばインターバル走だと思い込んでいました。きつくてやった感もあるし、タイムも伸びていたので。3年ほどマラソンのベストタイムが更新できず、持久力が課題だと思い、1年前から閾値走の頻度を上げました」
前川さんは新潟県上越市出身で、小学校までは野球に取り組み、中学校では陸上部に所属。1500m(5分10秒)、3000m(10分50秒)を走ったものの県大会に進めず、高校時代は帰宅部に。卒業後は理容師・美容師を養成する専門学校(埼玉)で2年間学び、理容師の道に進みました。
「走ることは好きだったので、高校でも就職後も週に1度は軽く走っていました。平日開催のナイトマラソンなどに出るようになり、10kmを37分で走ると、知り合いに『サブスリーもいけるのでは』と言われ、2018年に初マラソンで静岡マラソンに出場しました(3時間18分24秒)」
同年の2018年に週末の大会にもっと出場したいという想いから、勤務時間に融通の利く現在の会社に転職しました。初マラソンで後半に失速したことを踏まえ、練習でロング走に力を入れると、同年12月の湘南国際で2時間47分51秒をマーク。21年の金沢で初サブ2.5の2時間28分27秒を記録し、今回、閾値走の導入で自己ベスト更新のキッカケをつくりました。
「当面の目標はマラソンで2時間20~21分台を出すことです。そのためには同レベルのランナーがこなす月間走行距離500~600kmの練習量が必要かもしれません。仕事に影響の出ないラインを探りながら、練習量か質を上げて、記録にチャレンジしていきたいです」
前川さんのより詳しい練習メニューや1週間のトレーニング例は、ランナーズ9月号で紹介しています。
※こちらから記事検索ができます。

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