加齢撃退には1日1回このポーズ!(写真/菊池陽一郎)
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5月1日(月)から開始となる第4期「ランナーズ+(プラス) inチーム」。
今期から新たに加わったのが長江隆行さんがコーチを務める「加齢に打ち克つ会」。
2019年時、ランナーズ誌で掲載していた連載記事を紹介する第3弾。
「ストレッチやマッサージはある意味走るよりも大切な練習。」と語る長江さん。
今回は、グッズを使った長江流ケア方法を紹介します。
⇒ “長江流” の動きづくりや疲労回復法で加齢に克つ!
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私は今でこそケアを重視していますが、走り始めた時からそうだったのではありません。
走り始めて2〜3年は、練習量を増やしたら記録が伸びていったので、もっとたくさん走ればそれだけ速くなるだろうと、いかに走行距離を延ばすかということばかりを考えていました。ピーク時の月間走行距離は600kmくらいでした。
しかし、それで知らず知らずのうち疲労がたまっていたのか、2015年3月、冷たい雨の中で行われたびわ湖マラソンでスネを痛めてしまいました。痛みが取れないまま2週間後の板橋Cityマラソンに出場してさらに悪化。全く走れなくなりました。43歳のころでした。
周囲からも故障をかかえて走れないという同年代のランナーの声を耳にするようになってきたこともあり、「走るだけではダメだ」と考えるようになりました。多くの治療院に通って、そこで受けた治療を自分なりにアレンジし、走れるようになってからも「ケアも練習」と毎日時間をとってマッサージを続けました。すると、日々の練習のスピードも上がり、2015年12月の福岡国際マラソンで2時間24分10秒、2016年2月の東京マラソンで2時間23分33秒と自己ベストを連発できました。
この時から特に重視しているのが、円柱状の「フォームローラー」を使ったケアです。セルフマッサージはどうしてもできない部位がありますが、これは表面の凹凸が指圧のような刺激となって効率的に筋肉を柔らかくできます。軽くて短いのでカバンに入れることもでき、大会や合宿の時に便利です。
疲れている部位を乗せて体重をかけ、動かしているだけでほぐれるのでとても簡単です。
私が必ずほぐすのが腰。デスクワークでも疲労する上に姿勢の維持に重要な部位なので、ケアをするかどうかで走りが変わります。
そして、ももやふくらはぎをほぐしている時は姿勢キープに体幹の筋肉を使うので体幹の筋トレにもなります。時間がないランナーには一石二鳥として特にお勧めできます。
※月刊ランナーズ2019年11月号より抜粋
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