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\鋼の脚と心が出来上がる/サブスリーランナーの35%が峠走を行っていた!!

2023年3月15日
見よ、この鋼の脚!(写真/小野口健太)
見よ、この鋼の脚!(写真/小野口健太)

今シ-ズンのフルマラソン大会も終盤に差し掛かっています。
大会で目標タイムを達成した方、もう少しで達成という方も出場に向け、様々な練習法を試されたのではないでしょうか。
月刊ランナーズとRUNNETが昨年10月行ったアンケートでは、サブスリー達成者の35%が峠走を実施していることが発覚しました。
「峠走」とは、文字通り峠を上り下りするトレーニングです。
サブスリー者の35%が峠走を行っているという事実に着目した本誌編集部が取材を進めると、「峠走は “鋼の脚” をつくるトレーニングだ」と豪語するサブスリー人気YouTuberが現れました。
現在発売中のランナーズ4月号では、峠走を行うサブスリーランナーへの取材をもとにその効果を検証しました。
今回はサブスリーYouTuberとともに、神奈川県のヤビツ峠でロケを行ったルポを紹介します。


片道11.5km・高低差670m上り「サブ1(60分切り)」でマラソン「サブスリー」できる!?

ランニング系YouTuber のガチオさん(51歳)と共に峠走に挑んだのは、2019年以来サブスリーから遠ざかっているRUNNET channel 編集長の京谷和央(57歳)。
2月の姫路城マラソンで3年半ぶりのサブスリーをするため、このヤビツ峠走入門を志願しました。

国道246号線名古木交差点を起点とし、海抜761m地点のヤビツ峠まで11.5kmで約670mを上るコースは、自転車で坂を上るヒルクライムのメッカとして知られています。近年はこのコースで「峠走」を行うランナーが増えていて、「往路(上り:11.5km)でサブ1(60分切り)をすればフルでサブスリーできると言われているんです」(ガチオさん)。
ガチオさんは、フルでサブスリーを目指すようになった2016年からヤビツ峠 “サブ1” を目標に月1回タイムトライアルを繰り返し、2017年に初めてサブ1を達成。そして2018年の板橋Cityマラソンで初サブスリーを果たす、というまさに “ヤビツ峠の定説(?)” を体現したランナーです。
かくして1月18日午前9時30分、気温6℃、無風の中、スタート。
往路は住宅街で前半の方が勾配がキツく、序盤早々に迎えた斜度10%を超える上りで、早くも2人の間の距離が広がり始めました。4.4km地点、蓑毛のバス停を過ぎると民家がなくなり、両側には木が生い茂り、いよいよ峠へ向かう様相に。
スタートから57分後、ヤビツ峠の折り返し地点に姿を見せたガチオさんはスタート前の宣言通り60分切りを達成。「(ロケの11日後の)勝田全国マラソンでサブスリーをする自信になります※」と笑顔。7分後、額に大粒の汗を浮かべ現れた京谷は「キツかった~!! 」。タイムは64分。姫路城マラソン(2月26日)でのサブスリーに、赤信号?!

※ガチオさんは見事サブスリーでゴールしました(2時間57分2秒)。


ヤビツ峠…… 最寄りは小田急電鉄小田原線「秦野駅」。今回は秦野駅から約1.5kmの国道246号名古木(ながぬき)交差点を発着点とし、神奈川県道70号秦野清川線の海抜761m地点にある「ヤビツ峠」看板で折り返すコースで実施した


次回はサブスリーYouTuberガチオこと根岸洋一郎さん(51歳)のインタビューを掲載します。


京谷(右)も姫路城マラソンで無事サブスリーを達成しました(2時間58分27秒)
京谷(右)も姫路城マラソンで無事サブスリーを達成しました(2時間58分27秒)



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練習変えずにフルが5分速くなる(?)
「ランナーよ、ピッチを上げろ!」

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