走り込み期やレースシーズンを迎える時期は、走行距離も増え疲労がたまりがちに。
こんなときに大事なのが自分の身体を定期的にチェックしメンテナンスしておくことです。
故障を防ぎ、レース本番で本来もっている力を十分発揮できるようにするためにも、全身の姿勢とバランスをチェックしましょう。
問題が見つかった場合の改善策もあわせて、5回にわたってご紹介します。
まず最初は、肩甲骨周辺のチェックから。
ここが硬く閉じた状態だと腕振りがスムーズに行えず、推進力が十分に得られなくなるだけでなく、酸素を十分に取り込めなくなります。
リラックスして立って全身、もしくは骨盤から上を、鏡で真正面から見てみましょう。このときの両手の位置に注目します。
![]() |
【判定】
〇 | 肩~腕~手が大腿部横に真っすぐ下りている状態 |
---|---|
× | 手が大腿部横ではなく、前のほうに下りている状態。 猫背気味になっている状態で、呼吸筋が狭くなり、酸素の取り込みが十分できなくなる可能性があります |
【これで改善】
◆肩のストレッチ+ツボ押し
腕を脱力した状態で、肩井(けんせい)というツボを圧迫しながら、肩から下へと引っ張られるように伸ばします。
※肩井……首のつけ根から指3本分の幅の位置
![]() |
かかとを壁につけて直立したとき、後頭部と臀部が自然に壁につくかどうかをチェックしましょう。
![]() |
【判定】
〇 | 後頭部と臀部が自然に壁につくようなら、首の筋肉が適度にほぐれている状態 |
---|---|
× | 後頭部と臀部が壁につかないようなら、背や首の筋肉に腰痛や凝りの原因となる疲労の蓄積(筋硬直)が見られる状態 |
【これで改善】
◆肩甲骨まわりのストレッチ
壁を背にして、お腹に力を入れて肩甲骨と腰を壁に押し付けるようにして立ち、そのまま両腕を下から壁に沿わせながら上げていき、両肩が水平、両ひじが直角になるまで上げていきます。
そして逆の動作で元に戻す。以上を5回繰り返しましょう。
![]() |
【再チェック】
手を上下にして後ろで組んでみましょう。左右の手を替えてやってみて比較したとき、硬いほうの下側になった肩甲骨まわりを重点的にほぐすといいでしょう。
![]() |
※月刊ランナーズより抜粋
※こちらから記事検索ができます。
ランナーズ9月号 7月22日発売!
短期連載「100日間でサブフォー達成!」
8月1日から100日後は11月9日――全国各地で秋のフルマラソンが開催されます。いま、サブフォーを目指して準備を始めるには絶好のタイミング。本企画では、ランナーズでお馴染みの猪瀬祐輔コーチ監修のもと、「サブフォー達成を目指す100日トレーニングプログラム」を紹介します。100日後、笑顔でゴールを駆け抜けませんか?
偉業! 昨年度の達成者は80人
60代サブスリーを諦めない
2024年度全日本マラソンランキングでサブスリーランナーは過去最多の1万2339人、その中で60代は男女合わせてわずか80人。
偉業を成し遂げたランナーが語る「60代サブスリー達成の秘訣」「若者へのアドバイス」とは? 60代サブスリーを目指す人はもちろん、年齢を重ねても速くなりたい全てのランナー必読の内容です。
「苦しみの先にある栄光」
6月29日に第40回サロマ湖100kmウルトラマラソンが開催され、昨年に続き30℃を超える過酷な条件の中、1,952人が完走(完走率58.4%)。フィニッシュ時のランナーの表情やコメントは、ほぼ全員が充実感にあふれていました。
40年間で37回連続完走(コロナ禍で3回中止)の越智利国さんの手記、古くから大会運営に携わる2人の町長が振り返るサロマの40年を、ランナーの表情と共にお届けします。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。