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銀行や証券会社の資金や、国際の短期の貸し借りを仲介する専門金融会社を経営するS・Uさん(58歳)は、年間9~10のフルマラソンに出場してきました。
「取引先の地方銀行との商談の際、みなさんの街のマラソンを走ってきました、と言うととても喜ばれるんです」
S・Uさんは小学生の頃は肥満児で、運動会の徒競走では、一番遅い子が集まる組の中で毎年ビリ。
高校まで体育の成績はずっと2だったそう。
それが49歳のとき、当時勤めていた会社の同僚たちが、出場したときの話を楽しそうにしているのを見て「人生に1回くらいは走ってみるか」と東京マラソンにエントリー。
30kmから脚をひきずり、ほとんど歩きながら6時間以上かけてゴールしたと言います。
このときの悔しさからマラソンにはまり、週3回、朝皇居を1周走るようになりました。
そしてその年10月のしまだ大井川マラソンで4時間46分でフィニッシュ。今度はサブフォーを狙うようになりました。
ところがそれから4年間、その壁を越えることができません。
そんなときに月刊ランナーズで、「サブフォー達成には月間150kmは必要」という記事を読み、練習内容を見直しました。
週末に長い距離を走るようにして、月間走行距離を150km超にして迎えた愛媛マラソン。
30km過ぎに失速しサブフォーのペーサーに抜かれたものの「ここで4時間を切れなきゃ一生切れない」と自らを鼓舞して粘り、見事サブフォーを達成しました。
「愛媛マラソンの後、取引先の方に『サブフォーなんです』と話したら『スポーツマンですね』と言われました。スポーツ音痴で50年以上生きてきて初めて聞いた言葉でした。嬉しかったですね」
サブフォーを達成したことで、商談でもより積極的にマラソンのことを話せるようになったと言います。
これまでレースで訪れたのは35都道府県。
「夢は47都道府県の大会走破。もちろん仕事によい影響があるということもありますが、オホーツク網走マラソンのひまわり畑のゴールや、青島太平洋の日向夏のゼリーなど、大会の景色やエイドの給食には必ず地方色があり、それを走りながら感じるのが楽しいんです」
と同時にまだまだタイムも追求していくと言います。
「たくさんマラソンを走ることで、記録の向上にもつながってくると思うんです」
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